美しい役者さん達が、美しく映っています。特に、キム・ジェウクさんの美しさが際立っています。ペンにはお勧め。チェ・ジフンさんもきれいなショットがたくさんあります。あとの二人はほんのちょっと。監督のコメントも楽しめます。ああ、こんなつもりでこのシーンは撮ったんだ、とか判るので。
たまたま深夜放映されていたこの映画を見て、次の日にはDVDを注文していました。韓国ドラマと無縁であり原作漫画も読んでいませんが、すごく楽しめるお洒落な映画です。この映画の全てが好きすぎて、逆に原作を読もうという気にはなっていません。韓国というともっと涙どろどろなのか(冬ソナみたいに)と思っていたら、全然違う。4人の描き方が細やかでおしゃれで、会話も楽しい。特に、魔性のゲイの「ソヌ」に完全にはまりました。いわゆる韓流スターとは全く違うタイプの俳優がいることに衝撃を受け、なぜ、日本でもっとブレークしないのか本当に不思議です。主役の「ジュニク」との対比も細やかに描かれているし、フランス人俳優(全然今まで知らなかった)の演技もさすがというスパイスを与えてくれています。なんていっても、二人のラブシーンの美しいこと。何度みても何か発見があるような、監督のこだわりが詰まっていると思います。本当に見る価値があります。
よしながふみさんは、ほんと素晴らしい語り人だなあと、毎回感心してしまいますが、その中でもお気に入りだった『西洋骨董洋菓子店』。とうとう最終巻でございます。ドラマも嘘ついてたわけじゃないんだ!という、ちょっとかぶってしまったラストでしたが、面白さに変わりはなく。(でも、・・・ドラマのせいで失速してしまった感は否めませんし、こんな珠玉の巻なのに、ドラマのせいでケチつけられたわ!と思ってしまったのも事実・・・;ドラマはドラマで好きだったんですけど)バカ親子っぷりも、怪しいおぢさんも、才能ありすぎ君も、羨ましすぎる刑事さんたちも、傷心のパティシエ氏も、思わず「くくっ」と声に出てしまう可笑しさで。 そんななかにもジンワリがあって。なにより、橘の過去にもある決着がつきます。それを良しとするかは読まれる方次第でしょうが、あのシーンの、橘の独白が胸に刺さりました。・・・彼は答えを手に入れたのでしょうか?謎のままであったこと。思い出せなかったこと。交わらなかった線。あるいは、立つべき処を見つけられた人。見届けられたこと。 時の流れを物語るように少しずつ変わりながら、彼らの日常は続いて行きます。 美味なものほど最後の一口を惜しんでしまいますが、過ぎた時間を懐かしむように、これからも愛してやまないでしょう。 「アンティーク」の名に恥じぬ、珠玉の作品です。
こんなにもケーキが食べたくなるマンガってなんなんだ??丁寧に「おいしさ」を表現する異彩のマンガ「西洋骨董洋菓子店」は料理が中心の本の中での真骨頂だと思う。料理が主体のくせにぜんっぜんおいしそうに見えないのってあるじゃないですか?その料理が出来上がるまでにどんなに深い経緯があったって、台なしな気がするんですよ。でもこれは違う!何より、ストーリーだってちゃんと面白いし、深い。単純にケーキ屋さんを舞台にしていれば満足のゆく完成度の高いストーリーなんです。そこに!おまけと言うにはおこがましすぎる微に入り細に入りとことん絶品のケーキ、ブレッド、焼き菓子、クリスマス料理…あぁ!! 「悪魔的なおいしさ」って何だぁぁぁーーーーー!!!!!
アニメの方もさりげなく スマートな作品になっていたと思うのですが その作品を邪魔する事なく それでいて曲を聴くとその時のアニメの場面が思い出されるような ソフトではあるけれど インパクトのあるサントラ盤だと思います。 『LIFE GOES ON』以外はバッハの作品を用いているとの事なので アルバム全体としては バロック調に仕上がっているようですが それぞれの曲にアレンジの工夫があり またソロをとる楽器もバラエティに富んでいるので 『飽きのこない 極上のスウィーツを食べているような....』 そんな幸せな気持ちにさせてくれるアルバムです。
アニメをご覧になっていない方も 軽い感じのクラシックがお好きな方なら 価格は少し高めかもしれませんが 内容は充実していると思うので きっと 楽しんで頂けると思います。
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