「一気にスターダムに駆け上がったシンデレラガールなアイドルシンガー、美少女テイラー。」
…と、その若さと美貌ゆえにそういうような印象を受けてしまいがちな歌手だが…
この人物、カナリの努力家である。
15でデビューしたそうだが、それまでには人並みならぬ苦労と努力がつまれてきた。
「簡単にデビューできたラッキーなシンデレラガールだなんて、絶対思われたくなかった。」というテイラーは、昔から作曲のアイデアを一日に10以上考えていたという。もちろん、楽曲のすべての作詞、作曲を自分で手掛けている。
彼女は、現在所属しているBIG MACHINEレコードと契約の際に、「契約の条件として、私の歌う曲は私が作るモノだけにしてほしい。」と頼んだそうだ。レーベルはそれを承諾(ちなみに、BIG MACHINEレコードは当時出来立てのレーベルであり、テイラーが第一号だったそう)。 この時点でもタダモノじゃないな、と思える。
そして中学時代は、自分がカントリーが好きというのが理由でまわりからいじめられた事もあったという。 そして何度もオーディションに落ちながらも、ようやくデモテープが審査を通過、先述のレーベルと契約し、CDを出すに至った。
そしてテイラーのデビューアルバムが世界で300万枚以上売れ… ビッグになったテイラーが故郷に帰った際に、中学時代のいじめっ子達がテイラーのグッズに身を包んで目の前に現れたという。コビを売りに来た他に何と言えるだろう…
だが、その事について、「彼女達のいじめという逆境に負けず頑張れたし、試練にもなった。私が世界に負けないよう強くなれたのも彼女達のおかげだと思うわ。」とコメント。なんとポジティブなんだろうか。
楽曲を覗いても、提供されたものを歌う歌手とはどこか違う、手作り感のある楽曲だらけだ。実に心がこもった曲づくりをしている。映画ロミオとジュリエットをヒントに作られたLove Storyを筆頭に、元カレのジョー・ジョナス(Jonas Brothers)との別れを歌ったことで話題を呼んだYou're Not Sorryなどの悲しいバラードからややハードなポップロックであるForever & Always、アルバム「COCO」が大ヒットを記録したコルビー・キャレイとのコラボ曲であり、しっとりとした雰囲気のBreath…など、バラエティ豊かで曲ごとに表情がきちんと分けられており粒ぞろいで、実に聴き飽きしない。
このアルバムからのシングルとビルボードの最高位は今のところ以下の通り。
Love Story…全米最高5位 Change…全米最高10位 Fearless…全米最高3位 White Horses…全米最高11位 You Belong With Me…全米最高2位
ティーン歌手のカントリー曲がここまで売れるのは異例中の異例。 アルバムは全米ビルボードでも12週首位を獲得しており、今でもTOP10圏内にいる。今年の年間アルバムチャートを制すのはきっとテイラーだろう。1stアルバムでさえも未だに30位前後にいるのだからさらに驚きだ。 アメリカの某局の北京オリンピックの主題歌にもなり、このアルバムの中で異彩を放つ#12のChangeでは、「私達を脅かすために立てられたこの壁は崩れる」「私達は最後に勝利する」と、力強いロックサウンドに乗せて歌われている。なんとも頼もしく、ポジティブな歌だ。
彼女が「世界に愛されるシンガーソングライター」と称されるのにも、かなり納得がいく。美少女、、声、曲のクオリティなど、愛される理由は山ほどあるが、何よりの理由は、やはり健気に頑張る努力家であり、恐怖に立ち向かっていく勇気を持っていること、そして「カッコイイ事」だろう。
「Fearlessというのは、ただ恐れを知らなかったり、怖いものが無いというワケではないの。自分の目の前に立ちはだかる恐怖や壁のある意味を理解した上で、それに立ち向かっていく。そういう思いを込めてこれをタイトルにしたわ。」だそう。
掲載されている購入ページのイメージ写真と全く違っていました。
(おまけに、その写真はカレンダーに入っていなかった)
少々、ビックリしたものの、私はTaylor Swiftが大好きなので購入してよかったです。
確かに聞いていて心地が良いPopなCOUNTRY。だが、CARRIE UNDERWOODの歌を初めて聞いた時程の心を揺さぶられる感動と衝撃は受けなかった。と言うのが正直なところかな。だから星一つ落としました。まだまだ若い彼女。成長が期待できる新人COUNTRYSingerですね。
楽しみにしていた4th!個人的には、発売直前でシングルリリースされた「We Are Never Ever Getting Back Together」が斬新すぎた(テイラーごめんね、決して嫌いな訳ではないです)ので、アルバム全体がどういう仕上がりになっているのかワクワクしていました。 蓋を開けてみれば、テイラーらしいサウンドは相変わらず!という感じです。共作が多い、と聴いていましたがテイラーが手がけた曲もたくさんあります。自分が気に入った曲のクレジットを見たら、それらがテイラー1人で作った曲ばかりだったのには笑ってしまいましたが。 アルバムのタイトルにもなった2曲目のRED、すごくいいです。ジャンルに分けるとカントリーポップなのか…??一体何になるんだろう??と思ってしまいますがとにかく素晴らしい1曲です。サビから一気に盛り上がる感じ…かっこよくて鳥肌がたってしまいます。あとは3、13、15なんかも2ndアルバムを彷彿とさせる感じで好きです。 10は印象が今までと少し違うんですが、旋律が美しくて素敵でした。 STATE OF GRACE から始まってBEGIN AGAINで終わるという選曲もたまりませんでした。BEGIN AGAINなんかはまさにテイラーの歌の真骨頂という感じではないかと思うんですが… シーンを選ばず、ドライブ中も家事をしながらでも聴ける1枚ですね。テイラーのソングライターの才能には毎回驚かされますが、今回もその才能をいかんなく発揮してくれています。ぜひ聴いてみてください!
次から次にポンポンと投げ込んでくる楽曲は、どれも整理された良質な楽曲ばかり。(16曲)約65分という時間は、あっという間に過ぎてしまう。丁寧に、端正に、また、生でもプログラミングでもしっかり作られたボトムの上に、練られた楽器群が。テイラーの歌声はどこまでものびやかで、キレがあり腰が強い。そして何より、美しい。
4、6、8、11では、固めあるいは力強いプログラミングDsが鮮烈な印象を作る。アップビートなこれらの楽曲は、どれも素晴らしい。8のリフはキャッチーではあるが、コマーシャルにまみれた感じはない。親しみやすさとオリジナリティを両立できる歌手&作曲家テイラーの才能のなせる技だろう。
様々な形の恋や心の様を歌うが、感情に任せるだけではない、大人びた雰囲気が漂う。渋めのジャケットも音楽も、テイラーの今のこころの在り様を見事に表現したといえるのではないか。メインストリームのアメリカ音楽の中の良識派による痛快な1枚、絶対買って損はありません
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