会社の同僚に借りたのですが、欲しくなって買いました。
細かい作り方よりも理屈の方が面白く、満月の3日後の殺虫が効くとか新しい発見が一杯です。
ささやかなベランダ庭園でも、無農薬で育てられて、嬉しくなります。
この映画について感想もしくはレビューを書くのは、かなり難しい
作業だと思う。「亀虫の兄弟」「亀虫の嫁」などいくつかの「亀虫」
とタイトルに付くショートフィルムのオムニバス的シリーズの本作。
どの物語も本当にショートフィルムで、かなり短い。しかし、この
DVDを観終えたとき、表現のしようがないほどの充実感に包まれる。
と、同時に恐ろしいほどの虚無感に襲われたと思ったら、笑いが込み上げ
てくるのだ。目頭が熱くなることさえある。
とにもかくにも、あらゆる方向からつつかれるように感情を刺激される
のが本作の魅力なのではないか。
この映画にストーリーはありそうでない。でも確かに「在る」。
「物語」の不在がナレーションという形式によって登場人物に物語られ、
「映画」としての「ストーリー」が具現化する。
淡々とシャープに描かれる日々の中にクセのある俳優たちがちょっとした
スパイスのように散りばめられ、饒舌に「物語られる」。
この映画は賛否両論にハッキリ分かれる作品だと思う。でも、気に入る人
はとことん気に入り、好きになり、この『亀虫』という映画に依存して
『亀虫』中毒となってしまうと思う。
この映画を一言で表すとしたら、この言葉が一番的確だと思われる。
「最低にして最高の映画」
日本産約700種のうち、関東圏を中心とした約230種を掲載しています、
発行社が全国農村教育協会と言うちょっと変わったところですが、
その色に合わせたように、寄生植物ごとにピックアップなされており、
初心者にも比較的使いやすいような配慮がなされています。
如何せん資料や判別のための資料が乏しいアブラムシたちの資料があるというのは非常に有り難いです、
類似種などの識別ポイントも説明されており、
生態なども解説されていますので、
実用性も高く、マイナーなアブラムシ達の世界の勉強を始めるには非常に良質な本であると思います。
勿論農業関係者のみならず、ネイチャリストの視点でも十分楽しめ活用できます。
この図鑑は美しい写真とともにカメムシのことが詳しく書かれています。
ただ眺めるだけでも楽しい、そんな図鑑でありながら、いざカメムシを同定しようとするととても頼もしい図鑑です。
楽しく読んでいるうちにどんどん種類がわかるようになっていき、野外観察が楽しくなること間違いなしです。
ただ、同定に少し見難い写真もあるのが難点ではあります。
美しい生態写真が盛りだくさんのカメムシ図鑑の3巻目です。第1巻から約10年ごとに出版されている計算です。この間、少しずつ価格も上がり、ついに大台に乗ってしまいましたが、ページ数は5割増しで、お得感も増しています(ちょっと字を小さくして紙を減らしてほしい気はするが)。カメムシファンなら買わないわけにはいかない。その価値は十分あります。また、これを見た人はカメムシファンになることでしょう。 掲載されているのは、これまでに十分な種数がそろっていなかった、グンバイムシ、サシガメ、ナガカメといったところがメインですが、これら以外にもこれまでの巻に現れなかった種の多くが掲載されています(第1巻に載らなかった種を第2,3巻で補う形)。生態写真がそろわなかった種では標本の写真を、それが無理なら解説文での言及をと「3巻合わせて日本産陸棲カメムシの少なく見積もって8割を俯瞰」するための意気込みにあふれています。 一方で、単に種数をそろえるという姿勢ではない。各科への絵解き検索が入りました。これは本来第1巻にあるべきものですが、おそらくはこれまでの教訓を踏まえ、今回加わった若い力を注いで出来たことなのでしょう。簡潔かつ分かりやすい力作です。必要に応じ、科内・属内での検索表もたくさん入っています。これは、種まで落とす!という、この図鑑を買う人にとって重要な課題を解決するための非常に強力なツールになることでしょう。形態形質に関する図解も入っているので安心です。
眺めるだけで楽しい生態写真、種までわかる満足感、ついでに結構ポイントの高い随想も。というわけで、この方面の方には是非!とお勧めします。
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