NHKのテレビ文学館で日下武史がO・ヘンリーの短編群を朗読していたことがあった。その時のテーマソングが一曲目である。これを何度も聴く(笑)これまでに誰よりも聴いたはずだ(莫) リーフレットには「日常生活の中で忘れかけていたことをO.HENRYの作品による表現とNHKの映像によって考えさせられて作った」という吉野本人の言葉がある。 聴いた瞬間に判る、哀愁漂う申し分のない旋律。ピアノの鍵盤を叩く一回一回が尊重されている。
前にも書いたが日下武史の朗読は絶品で、おそらく数ある名作を紹介していたテレビ文学館の中でもこのO・ヘンリーのものは最も好評だったはずだ。いつか番組自体を本楽曲共々DVDで復活させて欲しい。
数年前たしか「懐かしのアニメ100」という番組で一夜限りの再結成と銘打ってゴダイゴが「銀河鉄道999」を演奏していました。 その夜のタケカワユキヒデ氏はアドレナリン大放出と言う感じで実に楽しそうに歌っていらっしゃいました。
あの「すっげー楽しいオーラ」は最近の10代のリアル青春バンドなんかよりはるかに優ったものがあった。 まだみていませんが数少ない映像なのでぜひ入手したい思いを込めて星5つにしました。 DVD化して欲しいです。
MAGIC CAPSUELの映画を映画館で見ました。ライブ映像だけでなく、楽屋裏みたいなのも見られて、ファンとしては最高に楽しかったです。ぜひあの感激をもう一度!! ちなみにこの時やってた風邪薬のCM、カプセルの風邪薬はあの商品が初めてだったそうです。(ちょこっとトリビア)
日本で最も“コシのある”ハモンドを聴かせてくれるキーボード・プレイヤー、ミッキー吉野の幻のソロ作と、ゴダイゴの前身であるミッキー吉野グループの音源をセットにした2枚組。 まずソロ作は、ミッキーがナント18歳の時にジャズ界ロック界からのアーティストをバックに録音された音源である。わずか18歳の少年がこれらの楽曲を書き上げアレンジして演奏している事自体に驚愕させられる。音的にはロックというよりはジャズ的要素が上回っているように思うが、1970年という60年代の混沌とした時期が過ぎた宙ぶらりんで澱んだ空気漂う当時の雰囲気を見事に音に表しているように思う。退廃的な空気をものの見事に表現しているのが凄い。当時の日本の音楽界は未熟なエレキ・バンドが台頭した60年代が終わり、フラワー・トラベリン・バンドなどのアートロック・バンドが出始まる前の時期であり、その未熟な音楽業界の中でジャズ的なアプローチの音源を残していた18歳のミッキーは、これは天才以外の何者でもないだろう。音楽的論理に裏打ちされて構築された各楽曲の完成度はかなり高い。 もう1枚は「プレ・ゴダイゴ」とも言うべきミッキー吉野グループの音源。1975年の音源である。これはミッキーの実験室的な色合いが濃く、音楽的方向性を模索していた時期のように思う。シンセを駆使したスペイシーな世界がある一方で、プログレ的なアプローチありグラムロック的なコーラスあり…と、やってみたい事をやってみた記録のような雰囲気だ。後のゴダイゴのメンバーとなるタケカワユキヒデやスティーブ・フォックス、浅野孝巳らも参加しているが、にゴダイゴで披露した世界とは全く別な世界。正直、この音楽観のままゴダイゴで世に出ていたら、あのような活躍は見込めなかったものと思われる。音楽的レベルは高いものの、とても世間ウケするような楽曲ではない。 しかし若くしてこれらの音世界を構築していたミッキー吉野に対し、当時の音楽関係者は畏怖の眼差しを向けていたに違いない。とにかく信じられないくらい早熟な天才少年だった事を改めて証明した1枚だ。
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