今、報道などで、作品そのものの評価とは関係なく、別の意味で話題になっているCDです。大の映画ファンで知られる小泉首相が、答弁で自ら「選んだのは間違いない」とおっしゃっていますので、間違いなくご本人の選曲によるものなのでしょう。しかし、実際この映画を全てご覧になっているのかどうなのかは、果たしてわかりません。単にこの音楽が好きだった、というだけということも考えられます。モリコーネなので当然、イタリア映画が多いわけですが、手掛けた映画は300本以上とも言われるモリコーネの作品の中から首相自らこれらの映画を選りすぐったというのは、実に興味深いです。とりわけ、首相の現在の政治的立場からは全く正反対の位置にある、言ってみればイタリア傾向映画(左翼映画)の代表的2作が含まれていることは注目べき点です。その2作とは、言わずと知れた「わが青春のフロレンス」と「死刑台のメロディ」です。前者は前世紀初頭のフィレンツェを舞台に労働組合運動に没頭した親子二代の青春の物語、後者は実在のイタリア系移民で労組活動をしていたサッコとバンゼッティの冤罪刑死事件を描いた映画です。小泉首相にこんな趣味があったとは、見直しました。
バイオリンを将におもちゃのように自在に操る魔術師。 くぐっと惹かれる至福の時間。
初公開時は3時間24分。すぐに発売されたビデオ版も同じ上映時間でした。日本用に編集したバージョンで何かが欠けていました。カンヌで上映されたオリジナル版の輸入ビデオを購入。バイオレンスシーンや性的なシーンを削っていたとわかりました。のちに「完全版」の当DVD発売。4時間弱の本作は3つの時間軸を巧みに入れ替えながら主人公ヌードルスの心の旅を描きます。当初の編集版より深く、味わい深い作品となりました。それでもいくつかの謎は残ります。実際は6時間の作品をレオーネは撮ったとのこと。彼の伝記で知りました。ならば完全版ではありません。4時間弱でも十分に堪能できる名作ですがさらなる完全版の発売を望みます。
ウェスタン(映画)音楽の巨匠というのはもう誰でも知っていることでしょうけど、そこへもってきてこの映画の音楽と、できればもう一丁「ニュー・シネマ・パラダイス」を見て(聞いて)みてください。 実は相当の「泣かせ屋」だということがよく分かります。
ザンフィル(そういや最近聞いてないなあ)を起用したのも大当たりでしたね。
ウェスタン(映画)音楽の巨匠というのはもう誰でも知っていることでしょうけど、そこへもってきてこの映画の音楽と、できればもう一丁「ニュー・シネマ・パラダイス」を見て(聞いて)みてください。
実は相当の「泣かせ屋」だということがよく分かります。
ザンフィル(そういや最近聞いてないなあ)を起用したのも大当たりでしたね。
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