芸術性が高いとか、風刺だとか、というかもう人に見せるとかそういうんじゃなくて、どんだけ面白くてバカバカしくてくだらないことができるかって、エルフマン兄弟とその仲間内がウヒウヒいいながら作った感じ。良い意味で。無論良い意味で。そのバカ騒ぎに、そんなゲラゲラにピンとくる人は、きっとエルフマンたちの同類。
原作ゲームに関する予備知識は一切無し、での感想です。
正直言って、見終わった後も「?よくわかんなかったな…」という感じです。決して全然面白くないとは言いませんし、展開もわりとテンポが早くて良かったと思いますが、赤い服の女や島の謎など、解けきれずに(私の理解力が無いのかな…)終わってしまいました。ここのレビューを見て「あぁ、そうか!」と思うこともたくさんあったりして。
評価できる点としては、モチロン怖さそのものは呪怨や輪廻にはかないませんが、なんだかとても気色の悪い島、ゾクゾク!という感じは出てました。主演の市川由衣も結構好演だったと思います。なんだかとてもキレイな瞳をしてました。
しかし、残念ながら「もう一回見直して…」とまでは思わない作品でした。
実際の主役は女優陣ではあるが、主人公の西門慶を演じる林偉健(ラム・ワイキン)にもう少しセクシーさが欲しい。ジメジメしていないコミカルな雰囲気も香港三級映画ならではだが、個人的には同じ銭文'リの作品で、ロレッタ・リーとスー・チーの「SEX & ZEN」の雰囲気の方がしっくりくる。しかし、お楽しみはこれからかもしれない。西門慶は、纏足の人妻を奪うために彼女の亭主を毒殺してしまったので、後編はサスペンスや人間の業が深く描かれることになるのかもしれない。
女優陣で目を引いたのはスキンヘッドで尼僧明月を熱演した若菜ひかる。彼女の AV は未見だが、動画サイトを検索してみようかという気になった。
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