子どもの頃に夢中になって読んでいたコミックスが、手頃の価格で文庫版を入手できて感激です。中古と言っても、ほとんど差し支えはありません。ありがとうございました!
これはアニメ作品を知らない人でも、渡辺宙明氏のファンなら買いだろう。堀江美都子氏の歌とスキャットも楽しめる。
テレビ放映当時第一回をラジカセで録音し、繰り返し聴いていたことを思い出す(当時は家庭用ビデオもまだ普及していなかった)。 岩田鉄五郎(西村晃)の情熱、水原(木之内みどり)の果敢な挑戦、帯刀の冷静な中に見える意地など、素晴らしいドラマだった。 今、DVDで再び観ると、数ある野球漫画(及びアニメ化)の中でも登場人物を丹念に陰影をつけて描いた点では屈指の作品だったと思う。登場人物はかなりユニークだったり、突拍子もないこともあるが、それなりに納得できる描き方をしているところは素晴らしい。
水原勇気編は、水原と鉄五郎が主人公だが、同時に武藤兵吉のドラマでもあったと思う。ドリーム・ボールの開発から打倒に執念を燃やし、魔球に取り憑かれたかのようになり燃焼し尽す。一人のプロ野球選手としては損な生き方だが、潔く信念に満ちており、その熱い生き様には心打たれる。
原作とは逆に後半になったキャラクター編。原作ではこの部分が丹念に印象深く描かれていたからこそ、水原勇気編が活きていたと思う。アニメでも全編印象深い話が多く駄作がない。火浦健(北の狼南の虎)、国立玉一郎(スラッガー藤娘)、富樫平八郎(ウォッス10番・ガッツ10番)等、メジャー(?)なパートも素晴らしい。 だが、今観ると「白球七五三」「脅迫スリーラン」「スチール100円」「メッツ買います」などエピソード的小品(?)にも佳作が多いと思う。突拍子もなかったり、平凡だったりするストーリーにキャラクターを巧く性格付けることにより、ふと胸が熱くなるような作品に仕上げている。「鉄五郎のバラード」には泣かされる。 また、岩田鉄五郎とともに、キャラクターでは何気にオーナーが個性的で光っていると感じた。
声の演技では、西村晃と北山利夫も良かったが、やはり納谷悟朗の岩田鉄五郎はキャラクターにあっていたし、水原勇気を二回目から演じた信沢三恵子(「母をたずねて三千里」のフィオリーナや「未来少年コナン」のラナも演じた)は女性らしさの中にも凛とした清潔感を感じさせて素晴らしかったと思う。
家族揃って水島新司アニメのファンです。20年ほど前にカセットを兄が購入しましたが、繰り返し聞くうちにテープがのびてしまい・・・。いつまでも耳に残るメロディーに、野球バカを唄った歌詞、今のアニメソングでは感じられない感動があります。
水原勇気編ではない後期の傑作選(仮称)にて使用されたEDテーマ 「栄光の彼方へ」が大好きで、同曲のアレンジBGMが欲しくて購入 したのですが・・・あぁ、なんと未収録(T_T)。 原曲そのものが紛失してしまっているとのことで、かえすがえすも残念。 真の「完全盤」の発売をひたすら待ちたい気持ちです。
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