1巻が主人公のユートの北海道時代の回想シーンが中心でしたが、2巻では彼が東京の小学校に転校し、新しい友達やスケートリンクでの活動が中心です。 転校は大変ですが、新たな地での彼の活動が丁寧に描かれているのは高評価につながります。 以上の事を踏まえ、星5つ。
連載終了した第21話に追加して第22話~第24話まで61ページを書き下ろしての完結編。 北海道から東京への転校、スケート環境のギャップ、大人の思惑。流され振り回されつつ、どうにかやっとのことでスケートと関係を切れずに一年を過した主人公、雄斗が自分の目的を見つけ、いよいよ自分の意思で行動をスタートさせる。今までおどおどと頼りない面があった雄斗の成長と見えて来た作品の方向性に今までのもやもやがスッキリ。今後の活躍に期待がかかる。が、残念な事にそれが描かれる事はない。 空きページには「ヒカルの碁」と同様に原作者ほったゆみ氏によるコラム漫画「ネームの日々」もあり。綿密な取材ぶりがうかがえる。 完結後しばらくして掲載誌だった週刊少年ジャンプにてトリノ五輪注目の選手を紹介する特集があったがユートのユの字もなくてさびしかった。綿密さゆえのスタートダッシュに時間がかかり、結果予想以上に早い完結となってしまったのかもしれないがもう少し長い目で読みたかった作品。
NHKBSで放送されていた中国のシルクロードを舞台に繰り広げられる「時間旅行アニメ」。全編CG。トイストーリーを作ったピクサーと比べるとやや見劣りするが、キャラクターが非常に立っており、それがCGにも反映されていて面白い。登場人物が個性を持って“演技をする”希有なアニメである。主人公ユートと謎の少女春麗が出会うエピソードで至る所に複線がはってあります。5歳の息子もじっくり観ます。DVDの副音声で声優がコメンタリーをしているのも面白いです〜。
NHK BS2 アニメーション「シルクロード少年ユート」オープニング・テーマ 明るいPOPなゴダイゴが帰ってきた! という感じ
少年漫画として、ヒカルの碁を生み出した片割れとしてのほったゆみの二作目。 確かに、ライバル関係や、主人公の立ち位置などはヒカルと共通しているのだが、スピードスケートと言う残念なジャンルの選択。少年誌に載る漫画としては有り得ない、ヒロインの不在。 この作品を不遇と呼ぶ事も出来るが、最低限のセオリーを外せばヒットを産むのは難しいのは分かっていてしかるべき。 大筋としては、少年漫画の王道を行っているのだから、もう少しなんとか……の気分は拭えない。 個人的には、これにメゲず、ほったゆみの再起を願いたい。
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