中川イサトさんが93年に書かれた教本と同じ内容です。 いわゆる流行歌のコードを紹介した初級者向けの本などと違って、 ストローク、ピッキング、アルペジオなどあらゆる奏法の基本的なエッセンスを紹介しています。弦の種類、選び方、チューニングの仕方などについても、上級者目線で考えても、上級者が初心者にアドバイスする観点で考えても申し分ない内容だと思いました。教科書として持っていて損はない一冊だと思います。
全編、ギターインストはこれ以前では無かったはず。日本のギターインストの歴史に残る名盤では ないでしょうか。今聴いても古さを感じさせない、何かがあります。
高田渡という「フォークシンガー」は実にユニークな存在でした。時代変化に合せることなく、ただ、自分が自分であり続ける、そんな生き方をしていたし、彼の歌う歌もそんな生き方や生きていく感覚のようなものを表していました。彼の住んでいるアパートを見てちょっと驚きました。いまだに電気は15Aと言っていましたが、実に飄々として、厳しいけど優しい、彼の人柄を感じたものです。長い間、聞いていなかったのですが、ここ2年くらいで急に数枚のCDを買いました。時代が彼の歌に近づいてきたのだと感じていました。彼は私と同じ年です。映像で見ると、年の割りに老けて見えました。肝臓がよくないとは聞いていましたが、突然の訃報に驚くばかりです。死ぬにはあまりにも早すぎる。彼のDVDが「売れ筋」にはいるなんてにわかに信じられませんが、嬉しいことです。ということは、少なからず若い人たちが高田渡に関心を持ち出したということなのでしょうか。合掌。
Opus-1310がいい。 これ弾きたい、と思う曲が少ない。 僕はハイポジションを使う曲が好きなのでその部分がいまいち。
京都でも老舗のライブハウス「磔磔」にて、70年代に活躍した関西系のフォークの有名人たちが同窓会に様な雰囲気での90年代のライブ。ギターを中川イサト・ピアノを竹田裕美子・スチールギターを村上律・ベイスギターを大庭珍太など、すばらしいミュージシャンをバックにして高田渡・いとうたかお・シバ・ほか、順に演奏をする。とても温かなサウンドと雰囲気をかもし出しているライブである。ミシシッピ・ジョン・ハート風の雰囲気でギターを奏でる高田渡さんのぼそぼそ話が懐かしい。今はもう聴くことができない。いとうたかおさんの「行きたいところがあるんだ」「位置をかえすわってみても」は、個人的に大好きで聴き応えがあります。
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