ただ単に元気になる曲を集めたわけではない。 日常の疲れを癒したり、気分をリフレッシュしたり、やる気を起こさせてくれたりと様々なバージョンの曲がはいっている。 まさにマルチビタミンといった選曲だと思う。
フジテレビ系列の作品には、評判がいいのにDVD化されない作品がいくつかある。本作もその一つ。深津絵里さん主演の『きらきらひかる』が、2010年になってやっとDVD化。『チャンス』『殴る女』は、ビデオ化さえされていない。 本作の魅力は、リアルなことだろう。メインの3人の女性の職業は、華やかな部分もなく、それぞれ仕事への不満を抱えている。視聴率面で成功しなかったのは、あまりにもリアルだったからかもしれないと思えるほど。ただ、それでも、日々の仕事をこなし、その中で、喜びを見つける姿には共感をしてしまう。 深津さん演じる主役の深美自身には、特別な出来事がほとんど起きるわけではない。物語は、彼女の周囲の起こした事件に深美がかかわるなかで、自分の足元を改めて確かめるところで、終わっている。 続編を見てみたい作品だ。
このドラマは私が中学生くらいのときにオンエアされていました。 当時はなんとなーく「OLさんってかっこいいな。。」という感じで見ていました。
そして26歳になった今年の夏―― 突然この作品のことを思い出して、、でもDVDは世に出ていないことを知り、 ノベライズ版を読んでみることにしました。
主人公をはじめ、登場人物はみんなごく普通の人であることが、まず読んでいて共感できます。 ドラマや小説には珍しく、起承転結がこれといってないのも、魅力のひとつだと思います。 庶民たちがおりなす、ごくありふれた、でもかけがえのないひと夏の思い出の数々。
ものすごい奇跡は起きないけれど、等身大で嘘っぽくなくて、 読み終えたらなんだか「明日からがんばろう!」という気にさせてくれる、 あたたかい作品だと思います。
ときおり出てくる主人公深美のモノローグも、自分の心の中のもやもやを、 代弁してくれているようで、とても心に響きます。
ひとつ、一番心に残ったものを、抜粋します。
>世の中が映画やドラマみたいに、正しい人と悪い人の二種類だったら、どんなに簡単だろう。 >でも、本当はもっと複雑で、わかりにくいものなんだ。 >正しいだけの人間なんていないし……間違ってるだけの人間だっていないはずだ。 >だから……難しいんだと思う。 >何が正しくて何が間違っているのかなんて、誰にもわからないんだ。 >でも、ひとは何も選ばずには生きていけない…… >間違っているかもしれなくても何かを選ぶしかないんだ。 >わたしは……わたしは何を選ぶんだろう……。
社会人になって4〜5年。 仕事もプライベートも中途半端で、夢も持てなくて、将来が不安で…… そんな26歳の夏に読むのにぴったりの作品です!!
就職して、新人と呼ばれる夢中で過ごした時期も過ぎ、行き詰まった社会に閉塞感を感じている境遇も考え方も違う偶然知り合った二十代半ばの女性3人(深津絵里、水野美紀、中山忍が熱演!)が、共に語り、悩み、悲しみ、傷付き、這いつくばり、時に喜びながら、「自分の居場所」を探す物語。
並行して、順風満帆、自信満々だったエリートサラリーマン(椎名桔平)がリストラの憂き目に遭い、苦悩と絶望を味わいながら、心の平穏を取り戻すまでが描かれています。
ドラマとしては実に地味ですが、その地味さが逆にリアルで、毎回流れる主人公の心の機微を綴ったモノローグが胸に沁みました。DVD化が切望される名作です!
グリーグの抒情小曲集を探している時に、この舘野さんのアルバムに出会った。舘野さんといえば、最近、病に倒れられ、それから奇跡の復活を果たされたピアニスト。その人の演奏を聴いてみたくて購入した。 素晴らしかった。清冽かつ素朴な演奏はやはり、北欧音楽を得意とする人ならではであろう。「グリーグの抒情小曲集」を求めている人に是非とも聴いて頂きたいアルバムである。
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