木村拓哉主演の「SPACE BATTLESHIP ヤマト」が公開されている最中 であるが、我々の「空飛ぶ軍艦」はやはりマイティジャックである。小学生だった小生 にはまともに観る1時間ドラマなどあまりなかった時代。このマイティジャックはキャ ストもさることながら、当時の円谷プロが巨費を投じたとされる近未来特撮モノであり、 怪獣は出てこない、ヒーローも出てこない、言わば「日本版サンダーバード」とこじつ けられなくもない、科学の時代を予期した昭和40年代の、少年たちが夢見るドラマで あった。 CGなど想像もつかない時代だが、今日的にも耐えられなくはない迫力満点の特撮に、 大人のドラマが加われば見応えは十分だろう。ただ、こういった懐古ドラマのBOXモ ノを色々と買うが、なかなか最後まで観通せない。画が古い、セットが貧相、展開がか ったるい、もっと脚本を練れなかったのか・・・、歌謡曲同様、この何十年かの視覚、 聴覚の要求水準はあまりに高くなった。第一、今の若い方は登場する俳優さんを殆どご 存じないだろうから、余計に退屈に感じさせるかも知れない。 ともあれ、こういったDVDがマニアのコレクト用に発売されているのはありがたい 限りである。所有することによって何かしら安心感を覚えるのである。
この歌手を知ったのはつい最近のこと、五木ひろしユウチューブの1コマです。 日本人の歌心を見事に表現できる、正に女ばん五木ひらしだと思いました。 曲も見事ですが、歌唱力の素晴らしさは天下一品ものです。10年以上のブランクは実に気の毒でした。 1曲聴いたら次から次へと聴きたくなる歌手の一人です。カムバックおめでとう。
堀内というと、「V9のエース」「悪太郎」「甲府の小天狗」という形容詞がすぐに思い浮かぶけど、その域を出ない。200勝を達成した投手ならエピソードも豊富にあるだろうと思うのだけど、どうにも印象が薄い。確かに、「V9」を語る時、川上・ONで終わって、それらの次に来てもいいはずの堀内は往々にして無視されるね。実際ボクも、「V9の最中に巨人にいたから勝てたんだろ」と思っているし、「V9の最中にいたにしては勝ち星もそんなに無いよな」と思っている。総じて、実績に比べて評価が低い投手だと思う。 プロ入り後のファーストシーズンを運良く過ごしてしまった(14連勝、防御率1位、沢村賞)事が、その後の彼のプロ野球人生に影を落としたと言える、かと。天才過ぎたが故に高校時代から甘やかされ、圧倒的な技術を持ちながら精神的に未熟なままにプロ入りし、活躍するもんだから天狗になり、指導も忠告も聴かずに過ごしたが故に周りに反感を買い、力が衰えてから相手にされなくなるという。「気が向かないと本気が出ない」からシーズンを通しては成績を残せず、「する必要が無い練習はしない」から能力の底上げや拡張ができず、「自意識」にこだわりすぎて首脳陣からの受けも悪く、成績を出し続ける事でしか自分を正当化出来ないのに素質だけで乗り切ろうとして衰えていく自分に歯止めを利かせられなかった...という所ですか。正直、堀内が80年代まで現役を続けていたとは信じられないくらい、「入団初年で終わった選手」と思っていたからね、ボクは。 本としては、一気に読ませる良い本だと思うですよ。読者を堀内ファンにさせるような。アンチ巨人じゃなければ素直に受け入れていたと思う。
正直いって才能だけでV9時代のエースを務めていたと思っていた。やはり物事は準備が大事だと痛感。過去のエピソードはユニークでありながら、実は勉強家でいろいろな言葉を知っていたことにも驚かされた。努力を表に出さないイメージを作り上げることもプロにとっては必要なのだろう。軽快なタッチで読みやすく、あっという間に読み終えてしまった。
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