表紙の凶華は前巻で色々あって体が成長した姿で、壱さつめと比べるとその差は一目瞭然。無意味にに偉そうなポーズと言い、「ふははははははっ! 全宇宙の愚民共よ、天地開闢の昔より全知全能の神と定義され、今更に神秘的に、より美しくメタモルフォーゼを遂げた凶華様の御姿を勿体なくもとっくりと拝ませてやろう! 貴様らこの幸福に全身の水分で涙を流して平伏し、生涯は言うまでもなく、何万回輪廻の輪を潜ろうとも忘れることがないよう魂の芯まで記憶に刻みつけるが良い!!」なんてメッセージが聞こえてきそうですよ(汗)。
まあそんな冗談はさておき(苦笑)、狂乱家族日記もいよいよ地下帝国を舞台に最終決戦です。まあ実際は超常現象対策局本部ビルでの戦いから続くのですが、そちらはこのページの商品紹介などで書かれているあらすじにも書いてありますし、こちらでは敢えて割愛する方向で。
さて、最終決戦では乱崎家の面々が魔族のサポートこそ借りていますが、根本的には凶華や鳳火はもちろん、戦闘能力らしきものを持たない優歌までもが、それぞれにできることを最大限やり尽くして闇禍の計画に立ち向かう展開が繰り広げられ、まさに最終巻にふさわしいと言えましょう。クライマックスの展開にいささかドラゴンボールの影響が見られる感じがしますが、そこはこれまで作中に登場してきたキャラクターを出すための演出、王道と好意的に受け止めてます。 そんなわけで本編はこれで完結となりますが、その後の乱崎家を描いたエピローグも、ここで説明するのは野暮というものでしょうから詳しくは書きませんが、いささか常識外れなメンバーが多いとは言え、どこにでもありそうな、この作品の表現を借りれば、それこそ馬鹿馬鹿しくも温かい、そんな家族の形に落ち着きましたね。
(ネタバレはありません) 待ってました!の狂乱最新刊(?)は…、短編読み切り3本に設定ラフ集、ペケさん描き下ろしのコミックに、ゲームまでついた、狂乱ファンならトンデモナク胸躍る一品です! DVD付きで1000円(税込み1050円)という値段もお手頃かと♪ ただ、「狂乱づくしの一冊」と書いてある割には本の約半ページ(230ページ中100ページほど)が狂乱ではない別の作品の読み切り短編だったり、文庫の紹介だったりしたのが残念。他の掲載作品にあまり興味のないわたしとしては、後半は読み飛ばしで、狂乱のすぺしゃる!と銘打ってる分、がっかりしました。著者ファミ通文庫編集部のFBSPですから「狂乱の本」と言うより、やっぱり「ファミ通文庫の本」なんですかね^^;狂乱ほど人気がある作品なら、嬉しい特典満載なんですから、単発でも充分売れるのでは?
ですがコミック・読み切り短編はどれもこれも面白かったです! それだけでも買う価値ありと思います。
いきなり中だるみな感じです(笑)
ゴトゥーザ様登場の中盤以降はまた面白くなってくるので 見続けるのが吉だと思います。
実際にアニメ「狂乱家族日記」を見て購入。 エンディングで各キャラのキャラソンを流す (放送局ごとに順番が違う)という演出&宣伝に 打って出たことが一部で話題を集めているが、 視聴者にしてみれば気に入った曲だけを買えるので その点では良心的という気もしないでもない。
表題作は非常によく、本放送で使われていない2番は 1番を上回るテンション&早口の藤村歩を堪能できる。 この曲に関してはまったく文句がなく、 主観的には1000円近い価値があると思う。
一方で、Remixは本当に(悪い意味で)文字通りのRemix。 原曲がいい意味でハジケているだけに この程度のRemixではあまり聴いても新鮮味がない。 付属のDVDも、単に本放送のED(しかも地デジ×HDの人からすれば 本放送よりも画質が低くノイズが乗る)をノンテロップで見られる、 というだけなので、たとえ元のアニメーションとしての質がよくても、 通常のマキシシングルとの価格差を埋められる内容かどうかは かなり疑問である。
収録時間が2分と短いため、プレイヤーを起動して、DVDを入れて、 再生して、終了して、という前後の時間の方が長くなってしまうのも 何とも理不尽。もう少し何かやりようはあったのではないか (画質をさらに落としてもいいのでハイブリッドCDにして 動画ファイルで収録するとか、全キャラソンを集めると すべてのEDアニメが収録されたDVDがもらえる(あるいは買える)とか)。
私のように1曲目をひどく気に入ってしまった人間、 または作品自体に強い思い入れがあるなら買ってもいいが、 この価格に見合ったマキシとは残念ながら言い難い。 Remixや付属DVDを目当てに買うのは、やめた方がいい。
総巻数にして24巻目。これにてホントのおしまいとなった「狂乱家族日記 番外 そのきゅう」です。
夫婦をメインにとありますが、元々他人に主役を譲る気などあまりない凶華とその夫という目立たずにはいられない二人ですから今回も通常進行といって差し支えない物語が展開されており、「ヴァネッサ=エルの純情」と「賽も人生も投げられた」ではそれぞれ魔族の女王だったヴァネッサ=エルドラゴンと黄桜乱命こと乱崎乱華をゲストにいつもの狂乱騒ぎを見せてくれます。
そしてこちらが今巻の本命と言っていい「狂乱家族だった、僕たちへ」では本編終了の10余年後の世界が夫婦の実の娘・ディケイドちゃん(仮)の語りで綴られています。 「好きだけど、あまり書くべきではないと思っている」と作者さんが述べているシリーズ終了後のお話ではありますが、本編の終わり方があっさりしすぎと個人的には思っていたので書いてもらえたのは実にありがたかったです。
登場人物の多いシリーズですので「その後」の語られなかった人も多いですが、それを想像で補完するのもまた一興というものではないでしょうか。
「番外の番外〜胡蝶の夢〜」で過不足のない余韻に浸りつつ……
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