アメリカ法廷映画史上の最高傑作であることは間違いない!
それよりも特筆すべきは、古い作品にもかかわらず現代社会の病理がそのまま存在している
アメリカ社会の凄さであり、将来的な危惧としての制作陪審員制度に対する問題提起の側面や、
人道や人権という言葉から発せられる誤ったヒューマニズムの脅威という、現代社会において
日常的な問題が随所に盛り込まれている素晴らしい作品であるといえる。
基本的にシドニールメット監督の「12人の怒れる男」と同じ 細かい設定を現代に合わせたり カット割りを現代的にしただけで良くも悪くもあまりいじってない 映画全体的にはオリジナルと同じくらいのレベルまではいってると思うが オリジナルを超えないとリメイクした意味がないとするなら 全く意味のない作品 個人的には今回の最初に独り無罪を主張する主人公が ヘンリー・フォンダ並のかっこよさがない点にいまいち感が残る 確かに今回の配役の方が現実的な気はするが やはりヒーローに対するファンタジー的なところもあった方がいいと思う ウィリアムフリードキン監督が好きで 彼の作った「12人の怒れる男」が見てみたい人向け
今回、ブルーレイ化にあたって、遂に日曜洋画劇場放送時の超懐かしい吹替えが収録されました。今まで待った甲斐がありました。担当者の英断に感謝致します。日曜洋画劇場の吹替は、今までもDVDであまり使われていないのでダメかと思っていましたが、やはりテープはあったようですね。この吹替えで2回は見ているので、やはりこのほうがしっくりきます。特に、リー・J・コッブは富田耕生氏の迫力ある声がぴったりです。もちろん、ヘンリー・フォンダの小山田宗徳、ジャック・ウォーデンの大塚周夫はもちろん、マーティン・バルサムの小林修、エドワード・ヴィンスの宮川(マナベ参謀)洋一も印象深いです。
アメリカ法廷映画史上の最高傑作であることは間違いない!
それよりも特筆すべきは、古い作品にもかかわらず現代社会の病理がそのまま存在している
アメリカ社会の凄さであり、将来的な危惧としての制作陪審員制度に対する問題提起の側面や、
人道や人権という言葉から発せられる誤ったヒューマニズムの脅威という、現代社会において
日常的な問題が随所に盛り込まれている素晴らしい作品であるといえる。
父親を殺した容疑で少年を裁く裁判が行われた。 様々な状況証拠、証人、そして少年の育った環境の悪さなどから、誰もが 有罪を確信していた。 裁判の判決は有罪。 そして、この判決を受け入れかどうかは12人の陪審員たちの手に委ねられ る。さっさと終わらせてしまおうという雰囲気の中、主人公の男だけは無 罪に票を投じる。全員一致のみが評決を出す手段である。男たちの長い議 論が始まる。 というのは、ほんの冒頭の部分。 ほとんどのシーンが議論が行われる一室のみで展開される。BGMもなく、男 たちの議論の声の合間の、静寂の場面が効果的に使われています。 そうとう昔の作品ですが、今見ても十分楽しめる名作です。 ぜひ見てみて下さい。
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