ゲーム攻略本といいつつも、ほぼこれはメモリアルアルバム的な目的で買われる事をオススメします。現に自分はクリア後に大分経ってから購入しました。謎解きの答えを読んでしまってはゲーム自体の面白みが半減してしまいますしね。もちろん、謎解きが苦手でゲームが進まない等の理由で買うのも攻略本の一般的な需要形態なので全く問題有りませんが。 このゲームの一つのウリが幻想的な風景だと思います。それらの風景写真(あえてそう形容させて頂きます)を多数掲載したこちらの攻略本は、プレイ後にそれらの風景に浸る為に読む事が主な目的となるでしょう。微量ながらラフ画等の設定も載っています(開発中のPS版ICOの映像なんてのもおもしろいです)うっかり見逃した隠し要素を確認し、再度挑戦してみてもいいでしょう。 とにかく、ゲーム中にその美しい風景に見とれた覚えのある人、クリアしてなお感動の余韻が残っている人、そして純粋にICOのファンの人は是非とも手元置いておきたい一冊です。
商売上手!! 宮部みゆきの江戸もの好きには必須ですね。 読み直すのに記憶が整理されます。
原作は読んでないのですが、「そんなんで簡単に人を殺すんじゃねえ!」と言いたくなる、陰惨な事件がちょっと多いように思います。
が、ヒロインの加代子さんを演じる瀧本美織さんの溌剌とした演技で救われます。 どうやら、この作品で実年齢より4歳くらい上の役柄を演じたことで、一気に大人っぽくなったように思います。演じ方自体もだいぶ悩まれたようですし。 6話目で、お見合いパーティーに潜入捜査するためドレスアップした姿なんか、素晴らしく美しいです。 一方で、女子校生の格好も出てきて、これもめちゃくちゃ可愛い。
元警察犬のマサも、なかなかの名演で「犬ってこんなに賢いの?」と思わせられます。 逆に言えば、ここまで演じさせるのには裏で相当な苦労があったのかも知れませんが。
続編もやればいいのにね。 原作本のエピソードが全部使用済みならオリジナル脚本で、加代子さんとマサのコンビの活躍がまた観たい。
話にメリハリが少ない気がします。 ただ、第1巻からの世界が続いていると思わせる、「ある人物」が後半で登場すると、ぐっと引きこまれました。
前作までですと、それぞれの物語が巻末に向けて絡み合い、紡がれてゆきましたが 今作ではそれぞれが独立した短編となっています。
もしかしたら、4巻目でこれらの物語が集束するのかもしれませんが、 今回は少し中だるみしてしまった印象をうけたので☆4つ。
茂七親分とその手下たちがいきいきとした町人の生活感が漂う本所深川を舞台に事件を解決していく捕り物帳。 短編の体をとりながらも、謎を秘めた稲荷寿司屋の親父と千里眼を持つ日道坊やが各編を通して登場するので、長編とも取れる。 宮部さんの歴史物は、取立て切れ者の親分が登場するわけでもなく、ごく普通の人間くささを持ちあわせ、人情にも厚いのが特徴で、そこが読んでいて親しみが持てる。 この世界感を持って続編が書かれることを切に望む。
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