非常に良いブルース作品で60年代のアウトテイクやシングル盤のB面なんかを寄せ集めただけとは思えません。聴きどころも多くマニア、初心者ともに楽しめるブリティッシュブルースです! まず…Stomy monday、So many roads、Double trouble、Looking back と言ったカバー曲の出来が良い。 次に歴代ギタリストのプレイがこの1枚で楽しめます…ちなみにクラプトン、グリーン、テイラーの御三家以外にも1曲目の極初期のナンバーではバーニー・ワトソンって人が弾いていますがなかなかナイスで流暢なブルースギターで一聴の価値があります。あとロジャー・ディーンなる人やメイオール自身も弾いています。 ブレイカーズの初期が好きな人やブリティッシュブルースのファンならば絶対に楽しめるお薦め盤です。
2012年リリース。1982年6月18日ニュージャージー州パサイクにあるキャピトル・シアターで行われた、ミック・テイラー、ジョン・マクヴィー、コリン・アレン擁する英国ブルースの伝説的バンド=ジョン・メイオールズ&ザ・ブルースブレイカーズと米国ブルースの歴史を築いてきた伝説的巨人達による一夜限りのスペシャル・ライヴ。ミックがエッジの効いたギターで観客を沸かせ、エテ・ジェイムズが圧巻の歌声で魅了し、バディ・ガイ&ジュニア・ウェルズの最強コンビが狂わせ、シッピー・ウォレスの優しさが包み込み、アルバート・キングの極太プレイが唸らせ、出演者全員での"C.C. Rider Blues Jam"にトドメを刺され、ブレカーズの"Room To Move"で昇天と、世界中のすべてのブルース愛好家たちにとって夢のようなステージ。初回限定盤にはCDも付いちゃってます。有難や。
1969年の“Looking Back”に続く、ジョン・メイオールのレア・トラック集と言える性格の編集盤で、1964〜1968年にかけて残された作品を収録して、1971年に発表されている。エリック・クラプトンが加入してどうのこうの、と言われる以前の初期のブルーズ・ブレイカーズの音源、デビュー曲の“Crawling Up The Hill(Ver.1)”やロジャー・ディーンがギターを弾く“Crocodile Walk”、“My Baby Is Sweeter”あたりがメイオールのファンにとっての本作の目玉である。 最初のころはジョージィー・フェイムあたりの線に近い、ハモンド・オルガンを生かしたノリの良いナンバーを演奏していたことがわかる。
J.B.ルノアーのカヴァーが“Mama, Talk To Your Daughter”と“Alabama Blues”の2曲取り上げられており、おそらく彼の歌を聴いて、メイオールは自分のような線の細いハイ・トーンの声でも、ディープなブルーズ表現はできる、という勇気と確信を得たことだろう。なぜかその“Alabama Blues”と続く“Out Of Reach”など、全4曲にわたってピーター・グリーンがヴォーカルを担当している。作品の中盤はピーター・グリーンがバリバリ大活躍の曲が並んでいるので、彼のファンは聴き逃せない。終盤の3曲は、ミック・テイラー在籍時の作品。ホーン・セクションを大々的に導入した2曲とオーソドックスな編成による1曲、後者のビシッと引き締まったアンサンブルが気持ち良い。ジョン・メイオールのヴォーカルにアレルギーを感じている場合ではないってのにさぁ・・・
このアルバムはロック、ハードロックの古典であり、特にクラプトンのプレイはロックギターの原点の一つと言えるのではないか。エフェクターでは作りえないツヤのあるギタートーン。お手本のような「オーバードライブ」。エレクトリックギターを弾く人は是非一度聴いてください。この後のクリームでは同じギブソンとマーシャルアンプの組み合わせだが、ここまでのストレートさでは無い気がする。さらにクラプトンはその後にストラト+フェンダーアンプのサウンドにシフトしていってしまう(それはそれですばらしいトーンだが)。未だにこの時のプレイとトーンがクラプトンのベストという人もいる。それほどすばらしい。
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