事件としての狂牛病の基礎知識を得るにはよい本。しかし科学的な基礎知識は他の本を併読する必要がある。「狂牛病」という大きなタイトルを付けたのなら、共著にしてでも科学的な部分を充実させてほしかった
「ファーストフードが世界を食いつくす」の著者がBSE事件に取り組んだその続編ともいえる本。 「ファーストフードが世界を食いつくす」は、分量が比較的多めであり、かつ、日本人には聞いたことのない社名や店名、地名等が無数に出てくる正直読みづらい本だった。 しかし本書は分量を抑え、分かりやすい文章を使い、前作に無かった出典・参考文献を掲載して信頼度を高めている。ファーストフード精神とBSE事件の関連性の分析も大変興味深い。エリック・シュローサーのジャーナリストとしての能力が開花した本。 前作のエッセンスも分かりやすく振り返ってくれており、(私のように)「ファーストフードが世界を食いつくす」を読みきれなかった人にもお薦めします。
旅行好きにはぜひ一度は読んでほしい本です。興味によって左右されますが、ぴんと来るものがあれば手にとって欲しいです。 必ず満足させてくれます。この仕事は素敵だなあと思いました。
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