まあ、罠を仕掛けるって言う点は「悪代官」にネタを盗まれたかなってちょっと思う、続編も出して欲しいが、テクモの今の現状(X-BOX参入のためのタイトル制限、今後DOAシリーズはPS2でも出るのだろうか?)とかを考えると、あまり売上的にメジャーでないタイトルは、映画化も確定した「零」シリーズに同製作チームが携わっている事を考えると難しいだろう。 シナリオの出来はそれなりだが、システムは最高に練りこまれている。 罠は3種類(天井、床、壁)に分類され、最大3個ずつを各ミッションに選択できる。 Ark(アーク)を稼ぎ、その資金で新しい罠を開発する。 自分好みのコンボを考え、巧みに罠をリアルタイムに組替え、敵を上手く誘導導して、高次元のテクニックを編み出す。 尽きる事のない「遊戯」がここにある。エキスパート・モードをマスターしても飽きの来ない様な付加要素があったらSLG的にはもっと深遠になった気もする。PS2レベルの画像で、より洗練されたモノを何処かのベンダーが作ってくれないだろうか? トラップと地形効果を計算して遊ぶ究極の「罠ゲー」と言うのもアリじゃない? マップは当然屋内だけでなく屋外も欲しいな。 ともかく、テクモと言う中堅のソフトベンダーに敬服する一品。 BEST版も出たわけだし、ある種の残虐性に嫌悪感さえ無ければ買い!
アクションの肝である、トラップの性能、部屋の仕掛け、侵入者の特性等のデータに関してはかなり詳細、且つ判りやすく解説されているので、プレイに役立つことは間違いありません。 ただ、本当にデータがメインで、世界観やキャラクターについての解説、裏設定や開発者のインタビューといった読み物として楽しめる要素がほぼ皆無だし、サイドストーリーやサバイバルモード、隠し要素についてもほとんど触れられていないのが残念。 あくまでもトラップアクションをマスターするための指南書であると理解しておくと良いと思います。
前作「影牢」のサントラと比較すると、儀式的な色彩の曲は影を潜め、ドラマチックな旋律の曲が目立っていたのが印象的。前作よりも聴き易くなったと言えるかもしれない。楽曲群は相変わらずクオリティの高い作品ばかりでボリュームも申し分なく、曲の指向性はより多様になって作風が広がっている。ゲームをプレイして音楽に耽溺した人は勿論、このシリーズのファンは迷わず購入すべき一品。
ゲームのほうは選択肢によりいくつかエンディングがあり、それぞれドラマティックなお話なので、音楽もまたその気分を盛り上げるすばらしい出来の作品だと思います。 携帯のテクモのサイトにも各ゲームの画像やメロディをダウンロードするコンテンツがありますが、この「影牢」には圧倒的にメロディのコンテンツが多いことでも、 いかにこの作品の音楽が優れているか(人気があるかを)を証明しているのではないでしょうか。 このシリーズはゲームとしても好きで「刻命館」から「影牢'U」までもっていますが、音楽に関してはこの作品が随一です。
まず言えることは、前作よりかなり取っつきやすくなっており短時間でクリアできる ようになりました。また、このゲームの魅力である罠をはめることの爽快感は十分味わえます。 しかし、トラップの種類がもう少し欲しいと感じます。前作、蒼魔灯であったように標準装備を アップグレードしたり新しい効果を付与できたりするトラップの発展要素があるとよりはまれま すよね。 またシナリオの分岐が少なくしかも結末が大きく変わるような変化がないため 「もしも」の部分が楽しめないという感じがします。
このシリーズは,大ファンなのですが,ストーリー的に最も奥深さを感じるのは、 悪を犯すことに対する動機が人間の不条理さと結びつけて良く描かれていた、「影牢1」が 最もよかったように思います。 このような背徳的な部分を掘り下げられないのは、やはり社会的風潮もあるのかもしれません。 しかし、街中ですごくリアルな人間を撃ち殺して回るようなゲームに比べれば、 人間の不条理さを浮き彫りにし殺すことの意味を考えさせる本作のシリーズは, 存在価値があるように思いましたが、いかがでしょうか。 そういう意味で、今後もストーリー的にもっと悪に踏み込んだ世界観を展開した 希少なゲームとしてすごく期待しているんですけど、もう新作は出ないのかな。
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