「もう、なんでなの!? せっかく頑張って屋根の上でみんなと筋肉体操やったのに、これじゃ意味ないじゃない」
今巻は、表紙に出張っているフィデリオが内容のほうにも出張っております。 前にも登場していたらしいですが、いまいち印象が薄かったのか、初登場だと思っていました。 彼の母親については何やら伏線が隠れていそうですし、彼自身“ミシェル”に関わる気満々のようなので、 新章での活躍に期待してます!!
妹離れをしたせいか最近影の薄いフレッドですが、懐かしいゲイルとかが再登場しているので、また色々暗躍しそうです。
個人的には、ジャガイモみたいな顔が好きらしいことが発覚したレルシンスカ嬢の弟・レギウスの活躍に期待です。 第五師団の舎弟たちと絡んでくれないかなー。 後、ルドウィックの挿し絵が意外とかっこ良かったことにびっくりです。
鮎川さんらしいフザけたところがあんまりない作品。 でもこれは面白かった。作者の著書の中では一番好きかも知れません。 ヒロイン、ヒーロー共に真面目で鋭敏。行動も地味で、あんまり洒落たところはありません。 でも抱えている感情に切実なものがあって、読まされました。 暖めていた時間が長いらしいのですが、確かにそんな感じ。丁寧に作られた、よい少女小説です。 無条件に楽しいグリセルダも好きだったけど、こんなんもっと書けばいいのになあ……。
表紙とか、ヒーローのルックスの地味さもあいまって、ちょっと目が留まりにくいかも。 やってることも土木工事ばっかりで、カタキ役の方がよっぽど王子っぽい。 でも、いい男です。ちゃんとカッコいいです、多分……(笑)。
おすすめです。
ねぎしきょうこさんはカラーがとっても綺麗ですね! ドラマCDをあまり持っていない私には大満足の一冊でした。 サイズもA4サイズと大きいですし、ページ数も80ページ近くあるのにも関わらずこの値段はお得だと思いますよ! またドラマCDのイラストだけでなく、WINGSの表紙に使われたものやFCの会報のイラスト等も入っていますので、ドラマCDをたくさん持っているんだけど…なんて方も十分満足できる一冊だと思いますよ。
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