千葉真一の最高にカッコいいアクションを堪能する、痛快な娯楽作です。
ストーリー、脚本、展開、描写は気にせずに観ましょう。
幕末の日本、日米条約を締結するために来港していた米軍艦隊の提督に送る「宝刀」を何者かに盗まれる。その「宝刀」を巡っての物語が展開する。 言わば「ラストサムライ」の元祖映画のひとつかもしれない。 今は実現不可能な豪華キャスト!三船、千葉、丹波の共演だけでも見物かも(笑)
《時代劇の最高傑作は主演以外全て祟られた》 魔界転生は窪塚主演のもの以外にVシネマや舞台等、数々作品化されてきたが、原初である本作の魅力には到底及ばない。これは監督や演者、脚本家、サウンドトラック作曲者等、全てに於いて初代の当作品が優れているため。
特に魔界衆のキャラが皆、際立っている。おどろおどろしさの中に過去の悲しみやしがらみを背負った様子を、静的・動的に上手く表現している。 沢田研二と真田広之のキスシーンも全く違和感がない。 また、ラストシーンの炎の中での決闘は映画史に残るシーンと言ってもいいほど。火傷しないのが不思議な位。
尚、当時、この作品の紹介記事等を読まれた方は記憶にあると思うが、ガラシャ役に最初決まっていた女優は原因不明の高熱で降板、宝蔵院役はスタジオの天井からの重量のある大道具の不自然な落下により、足の指の骨が砕かれ、真田は一人だけ食あたりを起こし、沢田は火傷を負い、その他の出演者やスタッフにも禍が降り掛かっている。ただ一人無事だったのは主演の千葉慎一。
志穂美悦子が天草役を演じた舞台では、演者に害はなかったが、小道具類が不自然な壊れ方をする等があった。 つまり、霊的(に見える)反応が起こるほど、この映画は傑作だということ。
あまりにもリアルな演出の映画だったため、俳優が演じた歴史上の人物が「我々の眠りを妨げるな」と、演者たちを呪った、とでも言うのだろうか(by「ほんとにあった呪いのビデオ」ナレーター)。
千葉真一氏主演のカラテ・アクションドラマシリーズである。 (他にザ・ゴリラ7、燃える捜査網、大非常線がある) バトルフィーバーJやデンジマン..など 渡辺宙明氏の東映特撮で音楽が流用されている作品だ。
OPはイナズマンやシャリバンの劇伴に似ている哀愁あふれる名曲だ。 これを聞くだけでも買いかもしれない。 他の曲はキカイダーなどで聞かれる、 モーグシンセサイザーで作られている曲もある。 Sax,ハーモニカが主メロの女のテーマなども完成度が高い。 しかし暗い感じの曲はけっこうファンキーな曲が多く感じる。
時期的にはイナズマンやアクマイザー3などを宙明氏は作曲している。 しかしイナズマンのファンキーさやアクマイザーのブラスロックとは違う 哀愁あふれる落ち着くメロディーが多めだと私は思う。
流用音楽がほしい人や、 宙明氏の別の感じの曲が聴きたい言う人は買いのCDだと思う。
ぜひ読もうと思ってずっと忘れていた千葉真一の自伝「千葉真一 改め 和千永倫道」2年遅れてようやく購入&読了。 千葉真一初にして唯一の自伝本。 内容は多岐に渡り「風林火山」での俳優千葉真一引退の話をはじめ志保美悦子、真田広之、堤真一ら弟子たちとの別れ話、タランティーノや深作欣二との交流等盛りだくさん。 若手のとき高倉健に付いてて今でも一番あこがれてる話もよかった。
ただ・・・その濃すぎるキャラと人生のわりにほんのページ数が少なすぎて物足りない!もっとくわしく読みたい!というネタも数ページでさらっと書かれてるだけなんで。
続編を書いてほしいと強く希望します。
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