先生を好きになる。ただそれだけの話だけど、切なくて、新しい。 この著者の話はいつも独特で味があるのですがあ、この本は他の著書に比べると爽やかで読みやすくなってきます。 私が大好きな本であり、また、著者の魅力にはまる一冊です。 言葉では表せないけれど、「ただの先生と生徒の恋」ではありません。 この本を読んで得るものもきっとあるような気がします。
私が望月花梨という作家を知ったのは彼女がもう漫画を描くのを辞めてしまってからでしたが、初めて読んだのがこの欲望バスの単行本でした。 中学生やそれより幼い子供達の、幼いが故の残酷さや繊細さ、脆さを、ここまで上手く切り取ってそして漫画という形で表現できる作家さんは少数だと思います。 決して目を引くような華やかな絵柄では無いと思うのですが、それでも何度も何度も読み返してしまうのは、彼女の作品の登場人物達の感情の動きや行動に引き込まれ、その表現の仕方が素晴らしいからだと思います。 モノローグがとても綺麗で、いつまでも心に残るような言葉が沢山ちりばめられている本です。 この後に発表した作品も、強い中毒性のあるものばかりな作家さんですが、欲望バスはその中でもとくに痛くて綺麗な話が詰め込まれていると思います。 是非読んで見てほしいです。
望月梨花さんの作品はいっぱい読みましたが、
私は1番鍵が好きです!
1番最初に収録されてる「鍵」はとても洗練されていて、
主人公、服部君の葛藤の答えを“間”で出したり…
望月先生は本当に切なさの天才ですね!
端末に収録されてる「犬と夏服」もとても好きです。
自分の気持ちをちゃんと表現出来ない
未熟さ…凄い誰にでも経験あることを
こんなにリアルに描写されてて…胸が締め付けられます。
未熟故、上手くいかない。
でも、青いから素直で真っ直ぐで切ない。
中学校ほろ苦い思いした人は必見ですよ!
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