スクウェアの名作RPGとして名高い「ベイグラントストーリー」。 同社の名作である「ファイナルファンタジー(FF)」を彷彿とさせる美麗なグラフィックですが、その奥の深さはFFシリーズの比ではありません。 チェインアビリティやリスクなど、このゲーム独特のシステムを理解し、さらに、1度クリアしただけでは解けない、更なる謎解きに挑戦するためにも、必携の1冊ではないでしょうか。 既に絶版となっており、入手するには古本やオークションを利用するしかありませんが、単に読むだけでも、その奥深さをじっくり堪能することが出来ます。
ゲームクリアをするには、必要十分な内容です。 本書のいい所は、マップ間のつながりや、対モンスター攻略など、説明が絶妙に不自由なことです。 ゲームプレイ中に攻略本をペラペラとめくる「手間」が、楽しい。 私が使った本は、インデックスシールを貼りまくって、たいへんな状態になりましたが、そのボロい状態がまた、楽しかったです。
このゲームを一言で言い表すなら、「とても精緻に作り込まれた逸品」である。
魅力として挙げられる部分は多い。まずシナリオ。魔都・レアモンデの探求を進めるとともに、 主人公であるアシュレイ自身の謎が浮き彫りとなっていく物語は、練り込まれた世界観と 魅力的な登場人物たちの存在が絡み合って陰影の深いストーリーが展開されていき、 最後までプレイヤーを惹きつけることだろう。 また、映画的な演出が多用されており、オープニングやデモシーンは今見ても実にカッコ良い。 ストーリーの見せ方という意味では、非常に洗練されている。
グラフィックもこだわりぬかれている。PS1という旧世代のマシンの性能を使い切って 丹念に描かれたマップの一つ一つはきちんと連結されており、全体としてレアモンデという 1つの朽ちかけた都市を構成している。その徹底振りにはため息が出るほどだ。 他のレビュアーの方が言われるように「レアモンデ観光」が実際に楽しめるだろう。
だが、そんな製作者の「こだわり」は、ゲームシステムに悪い意味で反映されている。 端的に言えば戦闘が難しい上、爽快感が皆無。システムを理解すれば打破できるとはいえ、 最初のプレイとなる一週目は、ライトユーザーには茨の道となるだろう。
とりわけ困難なのが武具の合成だ。データが膨大なので、分厚い攻略本を読み解いて ようやく思い通りの品を(長時間かけて)作成できるようになった記憶がある。 思い通りの「強さ」を得ることはゲームをクリアする以上に困難だ。 それ故にやりこむ余地は多く、前述の利点と相まってハマった人には 中毒性の強いゲームでもある。
「こだわる」ことがイコール「面白さ」に直結するならば、この作品は間違いなく 「傑作」と評価されていい作品だろう。だが、ゲーム自体の「面白さ」は、決して 高い評価を与えられるものではない。 繰り返しになるが、こだわりぬかれた作品であることは、プレイしていれば嫌というほど 伝わってくるが、アドベンチャーRPGとしては、戦闘システムの複雑さと「重さ」によって、 面白みが大きく損なわれている。
故に、「傑作になり損ねた労作」だったという感想を筆者は持っている。 ――しかし、そんな厳しい評価を下した僕自身が、魔都の魅力に取り付かれ 100時間以上もプレイしたということも、一応付け加えておきたい。
FFタクティクスにくらべやや難解な感じになったがいいサウンド。 聴いてると不思議と落ち着く。ゲーム未体験の人にはオススメはできない。 たぶんよく分からないと思う。
ゲームのほうはいまいちなじめなくて断念したけど、キャラクター紹介とか詳しく書いていたので本だけでも楽しめた。
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