小さめのキャラクターを操り、バリエーション豊富なトラップや仕掛けを掻い潜ってステージ奥へ潜入するゲーム ここ数年パソコンで流行りだした高難易度フラッシュアクションと良く似た雰囲気のゲームです。 映画が元のようですが、原作完全無視の内容なので純粋に仕掛けを掻い潜るマゾイアクションを堪能できると思います 操作性もとても良い。 映画原作でなかったらもっと注目されていたんだろうなと思うソフトです。
興行的には当たらなかったようですが、B・ウイリスが出演した映画の中では最高に洒落ているコメディー映画です。 泥棒するときのタイミング合わせのために時計を使わず、過去のヒットソングを歌う泥棒がとても素敵。二手に分かれて侵入しても、待ち合わせ場所にきたらちゃんとハモってデュエットになっている処なんて、ミュージカルです。主演のB・ウィリスとアイエロの掛け合いも楽しい(ガラス切りのメモリをずらすギャグは最高)し歌の呼吸もぴったり、仇役のJ・コバーンも実に楽しそうに憎々しげな役を演じている。 どことなく間が抜けていそうなエキセントリックな悪のボスも、ボンド映画のやたら気宇壮大な夢を描きたがる大ボスよりも、自分の単純な欲望に忠実(お前、それ以上金持ちになってどーすんねんといっても聞く耳持たなさそう)で好感が持てる。
アクション・コメディーと称される本作ですが 私は「ギャグマンガの実写版」のような印象を受けました。
とにかく本筋と異なる部分に対する力の入れよう(いきなり歌い出すところなど)は
半端ではありません。
ストーリーなど忘れて、悪のりの部分を満喫することこそが
本作の味わい方ではないでしょうか?
こんなくだらない映画(褒めてます)に本気で怒れるひとがいることに驚くが、 この映画のノリがわからないひとこそがフツーなのであって、 ツボにハマる方がおかしいのかもしれない、と思ってしまうほど、 この映画はファニーでヘンテコでキュートでクールなのである。
全編くだらないので内容には触れず、映像特典について。 ・未公開シーンはファン必見のくだらなさで爆笑必至。 ・サンドラ・バーンハードが役作りを語る「ミネルバへの道」も同様におもしろい。 サンドラのミネルバ愛が彼女をミネルバ化していて、大変よろしい。 ・ブルース・ウィリスとロバート・クラフト(原案・製作総指揮・音楽)が語る誕生秘話は、意外にも感動的。 二人がかけだしの頃を振り返りつつ、本作への思い入れをロバートのピアノとともに語る。 ・さらに、ドクター・ジョンによる「ハドソン・ホークのテーマ」のクリップまで入っている。
はじめて見るひとには無用かもしれない特典ではあるが、 本作が好きなひとは通常版ではなく是非ともこちらを購入されたし。
ちなみにブルース・ウィリスの吹き替えは樋浦勉。 ブルースの吹き替えは村野武範が一番だと思っているひと(わたしも)には残念なことである。
この映画、アメリカ本国で、その年のワースト作に贈られるラジー賞を総ナメしている(笑)。確かに、キャラが強烈な登場人物たちが跋扈する、アクションなのかコメディなのか判読不能な、余りに過剰なコミック的なタッチに、これでもかとばかり詰込まれたギャグの数々、まるで作り手たちが身内だけで悪ノリして撮りあげてしまった様なオフ・ビートな展開は、公開時、多くの戸惑いと反感を買ったんだろうなと思う。でも、不思議と、否、だからこそ、一部の趣味人たちの間では、一種カルト的な魅力を放っている作品(笑)。私が気にいっているのは、ブルース・ウイルス&ダニー・アイエロのコンビが、“ヤマ”を遂行するまでの時間を、ミュージックの演奏時間に喩えて推測、選曲し、それを歌いながら実行してしまうという奇天烈ながらシャレた感覚。どう見ても弾まないミス・キャストながら、コミカルな演技を続けるアンディ・マクダウェル(彼女のイルカの鳴きまね!)もある意味凄い(笑)。さすがは、「へザーズ ベロニカの熱い日々」(乞う、DVD化!)というシニカルなブラック・コメディを手掛けたマイケル・レーマン&ダニエル・ウォーターズ・コンビだけの事はある。
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