届いたDVDのパッケージに「エド・ウッドを超えた云々・・・」と書かれていたが、演出力はエド・ウッドより上で、割かしきちんと撮られている。 本作に問題点があるとすれば、それは支離滅裂な脚本にある。演出家は当時のB級SF映画としては水準以上の仕事をしていると思う。馬鹿映画とはいえ、「プラン9・フロム・アウター・スペース」などと一緒にしてはいけない。 3〜40年代をフランケンシュタインやドラキュラ、狼男などを主役に据えたゴシック・ホラー全盛期と考えるなら、50年代はSF映画・・・特に侵略SFの時代だったと言える。「地球の静止する日」のような例外もあるが、この時代の代表的SFといえばやはり、「遊星よりの物体X」「原子人間」「宇宙戦争」などであろう。 本作もそうした時代背景の下で作られた。 前記のエド・ウッドなどは自分が幼少期に夢中になって観たであろう、べラ・ルゴシやボリス・カーロフの映画に後ろ髪を引かれながら、時流に合わせた侵略SFを作ろうとしていたとも言える(成功してはいないが)。 本作も成功作ではないが、イギリス映画特有の律儀さというか、きっちりした演出で話が進んで行く点は評価してもいいように思うのだが、どうだろうか?
こういう都市開発ものは始めてだったのだがとても楽しめた。
ゲームそのものは結構古く、今の最新ゲームとは較べるべくもないのだが、逆に少し古いノートPCでも動く。見方によっては非常に味があるグラフィックがあるとも言えると思う。
ゲームを構成する要素はとても複雑だが、まぁ・・・それはこういうジャンルの特徴なのかもね・・・。でもそれらの要素はキチンとまとめられており決して判りにくくはない。
また都市開発ゲームには珍しくキャラクター性がある。こういうゲームはキャラクター性がないので苦手・・・という人もこのゲーム、キャラデザがとても良いのでソレ目当てで買っても良いと思う。こういうゲームの入門用にも良い。
入門用の望遠鏡ですが、性能も価格的にもプレゼントに最適だと思います。
写真がきれいなので、ぺらぺらめくっているだけでもいいかなあと思います。ネット接続環境で見れば、読みながらWWWで補足事項を調べられるので、電子書籍のほうが便利かも
・画質ざらつき気味
・字幕の訳は普通
・日本語吹替えなし
・映像特典一切なし
・上品なパッケージング
・ブックレットは8ページにわたり作品の詳細な解説
原作は火星の1999年から2026年までを各独立した短編と散文で積み重ねた年代記だった。こちらの映像作品ではスパンを1999年から2006年頃まで(プロローグは1976年)とし、(1)異種文明の遭遇(2)接触と摩擦(3)滅亡そして再生、という原作の展開を一人の主人公を設定して描いている。彼の視点を縦糸に、そこへ関わりあう人々のエピソードを横糸に、原作を手際よく刈り込み再構成。ブラッドベリの詩情過多な部分は大胆にカットされ、物語が明快になった。とはいえ意外に細部・大枠ともかなり原作に忠実であり、これまたブラッドベリの(良くも悪くも)「らしさ」たるナイーヴな視線、芸術と科学の調和という直覚主義による文明批評、失われたものへの懐古趣味、といったあたりはきちんと再現している。
1950年刊行の小説(レビューの「1955年」は誤り)を1979年に映像化しただけに古さは否めない。火星に空気があるなど設定はもとより特殊効果は当時を考えても失笑もの(ただし遺跡の美術などは幻想的で素晴らしく綺麗。必見)だし、音楽も基本は美しいが唐突に安っぽくなる場面が結構あった。第三章序盤のエピソードもかなりかったるい。
役者陣はさすがだ。主役のロック・ハドソンは正統派スターとして正しくも深みのある存在感が見事だし、他もキャリアのある実力者ぞろい。力強く魅力的な人物たちのやりとりが作品世界に奥行きを与え、見ごたえがある。
と満足しつつ、せっかく高価な限定セットなのだからもっと特典がほしかったし(復刻版書籍は最高)日本語吹替えもほしかった(1983年にTBSで放映されたという)。さらに特殊効果など作品自体の難点から若干マイナス。星五つにやや届かない星四つ。原作愛好者には価値ある品だと思う。
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