いい曲がぎっしり。 音楽に音楽以外のものを求めない人は、気にいると思います。 歌謡曲でも、民謡でも、クラシックでも、ロックでも、民族音楽でも、河内音頭でも、ワールドミュージックでも、はたまた、お経でも、ジャズでも、いいものはいいと思える方。音楽に音楽的快感以外いらない方、オススメです。(注)といっても、上記のような要素が混ざっているわけではありません。純粋なポップスです。
根岸吉太郎監督による1986年の作品。主演は十朱幸代。共演は田中邦衛、藤真理子、陣内孝則など。原作は干刈あがたによる同名小説。脚本は微妙な年代の少年を書かせたら右に出るものはいない(と個人的に勝手に思っています)森田芳光。
主人公の主婦(十朱)は2人の男子を育てつつ、母親業も仕事(ライター)もこなす頑張り屋。夫(田中)は単身赴任中の食品メーカー研究員。しかし、同僚女性(藤)と不倫の関係で、あまり家庭を顧みないという根岸作品お得意の中年男像。やがて夫の不倫は妻に知られることになり、妻は離婚を決意します。
失われつつある家族の絆をテーマにした作品ですが、離婚をしても努めて明るく振る舞う母親(十朱)と母を常に気遣い、いたわる2人の息子の心温まるやりとりは癒されます。しかし、そこは難しい年代の少年ですから時に母を苦しめ、母も辛い立場を大粒の涙を流しながら、2人の息子にぶつけます。父親(田中)を尊敬する息子たちは父親のことがなかなか心から離れず、そのことで母親は悩みます。
健気に頑張る母親を十朱幸代さんが好演。母子家庭を支えていますが、取材先で誘惑されたり、屈辱的な扱いを受けたりします。だから、耐えきれなくなって2人の息子に向けて「私だって外で働いていて、君たちには言えない悩みがあるのよ!」と大声で泣きながらストレートに感情を露わにしたりします。そんな母の思わぬ姿に2人の息子も号泣します。母子家庭、父子家庭などは、いまどきそれほど珍しくもありませんが、たとえ両親が揃っていていたとしても、家庭にはそれぞれ他人には言えない秘密や悩みがあります。頑張ることも、耐えることも必要ですが、ときに感情をぶつけ合うことも家族だからこそ、と改めて感じました。
根岸吉太郎監督による1986年の作品。主演は十朱幸代。共演は田中邦衛、藤真理子、陣内孝則など。原作は干刈あがたによる同名小説。脚本は微妙な年代の少年を書かせたら右に出るものはいない(と個人的に勝手に思っています)森田芳光。
主人公の主婦(十朱)は2人の男子を育てつつ、母親業も仕事(ライター)もこなす頑張り屋。夫(田中)は単身赴任中の食品メーカー研究員。しかし、同僚女性(藤)と不倫の関係で、あまり家庭を顧みないという根岸作品お得意の中年男像。やがて夫の不倫は妻に知られることになり、妻は離婚を決意します。
失われつつある家族の絆をテーマにした作品ですが、離婚をしても努めて明るく振る舞う母親(十朱)と母を常に気遣い、いたわる2人の息子の心温まるやりとりは癒されます。しかし、そこは難しい年代の少年ですから時に母を苦しめ、母も辛い立場を大粒の涙を流しながら、2人の息子にぶつけます。父親(田中)を尊敬する息子たちは父親のことがなかなか心から離れず、そのことで母親は悩みます。
健気に頑張る母親を十朱幸代さんが好演。母子家庭を支えていますが、取材先で誘惑されたり、屈辱的な扱いを受けたりします。だから、耐えきれなくなって2人の息子に向けて「私だって外で働いていて、君たちには言えない悩みがあるのよ!」と大声で泣きながらストレートに感情を露わにしたりします。そんな母の思わぬ姿に2人の息子も号泣します。母子家庭、父子家庭などは、いまどきそれほど珍しくもありませんが、たとえ両親が揃っていていたとしても、家庭にはそれぞれ他人には言えない秘密や悩みがあります。頑張ることも、耐えることも必要ですが、ときに感情をぶつけ合うことも家族だからこそ、と改めて感じました。
内容については、言うこと無しの素晴らしい作品かと思います。 ファンにとっては、リマスター&紙ジャケ仕様の、待望のリイシューになるかと思います。
リマスターについては、最近にしては、やや音圧高めな印象もあり、個人的には好みではありませんでした。 この類いの音楽には、ラウドネス・ウォー的なマスタリングは合わないのでは?と思ってしまいます。
紙ジャケの作りは、きちんとしていると思います。 インナースリーブも再現されています。 が、やはりこれは、アナログレコードのサイズが相応しいアートワークですね。
それから、一番困ったのは、新品の段階で、ディスクに擦り傷が多数付いていることです。 たまたまハズレを引いたのかと思い、別の物と交換しましたが、状態は同じでした。 おそらく、製造時の品質管理に問題があるのでしょう。 もちろん、音が飛んだりするほどのものではありませんが、 せっかく、音質重視のSHM-CDを採用しているのに、 これでは、品質的には片手落ちではないでしょうか?
良かった点は、ライナーノーツに掲載された、鈴木さえ子&鈴木慶一&藤井丈司3氏の座談会。 当時のエピソードがたくさん語られていて、とても楽しく読むことが出来ました。
それと、シングルのB面でしか聴けなかった Come Wonder With Me の別MIXが、ボーナストラックとして収録されたこと。
総じて言うと、個人的には、長年待ち続けてきた、待望のリマスターでしたが、 大満足... という感じではなかったというのが、正直な感想です。
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