一般的にマービンに関しては、牧師の息子で父に射殺されたとの
情報しかないが、この書籍では、父親について、
牧師といってもカルト色が強く、また、人格・性癖ともに
牧師として?的な内容まで書かれております。
そしてまた何故彼が、あんなに繊細で悲しく、
天性の美声・感性・抜群の容姿を持ちながら何故あれほどまでに
もろいのかがわかります。
時代背景や友人関係も詳細に書かれております。
アーティストの彼というより人間としてのマービンの部分を
知ることの出来る1冊です。
私はMARVIN GAYEのアルバムは聴いたことが無かったのですが、TV CMでも使われている「Mercy Mercy Me」を耳にして、この曲聴きたいと思い買い求めました。Radioで聴いたことがある曲もたくさん入っていたけど、驚いたのは音の良さでした。こんなに24ビット・デジタルリマスターと云うものがハイテク録音という事は知りませんでした。 私は通ではないので、ともかく買ってよかった!!の一語に尽きます。 今の音楽が自分の耳に合わないと思い初めて、彼の声を聴くと天国にでも逝けたかのようにほっとしました。残念なことに84年に逝去されたとクレジットに書いてありましたが、それが残念でなりません。30年も経っている曲でありながらスーッと心の中に入ってくるそんなアルバムでした。 もっと、もっと彼のいろんな曲が聴きたいと思わせてくれたアルバムでした。
実際に長期間にわたりマーヴィン・ゲイにインタビューを重ね、関係者にも広く取材して書かれた貴重なマーヴィン・ゲイの一代記です。
1950年代ぐらいから80年代にかけてのアメリカの音楽界がわかるだけでなく、社会背景、そして何よりマーヴィン・ゲイという多面性をもったアーティストの複雑な人間性があぶりだされます。400ページに及ぶ労作です。 彼の音楽に興味がない人が読んでも読み応えのある本ではないかと思います。 え、ここまで言うの?というほど本人の率直なコメントもあり、この著者はかなり信頼されていたんだろうな、と伺えます。 巻末に詳細なディスコグラフィー、そして人名索引、曲名索引まで紹介され、資料としても貴重と思います。
ひとつだけ星の減点。細かいことですが、マーヴィン・ゲイを表す表記がコロコロ変わるのが気になりました。一行おきぐらいに「マーヴィン」だったり、「ゲイ」だったり表記が変わるので、あれ、誰のことかな、と一瞬考えこんでしまう...。全体的に「マーヴィン」に統一すれば読みやすかったのでは、と思います。
マービン・ゲイを成功に導いた影には、出会いがあった。 音楽の造形が深いプロデューサーに巡り会ったことで、彼の才能が見いだされ華開く。 その偶然の恐ろしさ。運の良さ。 これも彼の運。 その出会いを織り交ぜながら、音楽を愛する魂が伝わるビビットな内容です。
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