古賀新一先生の代表作の一つ「妖虫(75年・約230頁)」を含む文庫です。自分は「トラウマ・ヒーロー総進撃!(マンガ地獄変)」というマニア向けの漫画紹介本で存在を知りました。「妖虫」と「カズラ」以外は全て、90年代に発表されたものです。
「妖虫」に関して先生は、「人体に怪奇と夢とロマンを託した」と語られた事があるそうです。世界の終わりに向け、人類は全く新しい進化を始めているのではないか…というテーマを扱っています。
ある昆虫マニアの青年が肥え溜めに落ちて足に怪我を負う。それが原因で彼は体内から綿状の物質が生成される奇病に侵され、やがてサナギ化してしまう。脱皮した後変態を繰り返し、彼が最後に行き着く先とは…?
物語は、妖虫たちの未知の生態や彼らが振りまく恐怖(人間を丸飲みで捕食するシーンは有名?)を中心に進行します。最後まで退屈はしないし、B級ホラーとしてはまずまず。トンデモ仮説を提唱してみたり、昆虫やミイラ、世界各地の奇病の症例等に関するうさんくさい蘊蓄を散りばめるなど、ハッタリが効いてるのがいいですね。子供なら信じちゃうかも?
読後一番印象に残ってるのは、妖虫化した人間たちの生理的にイヤ過ぎる容姿や、グロ描写の数々です。全部がそこまで怖い絵に描けてるかというとそうでもないのだが、内臓引きずり出したり虫を食べたりと、とにかくグロシーンを徹底して描くんだというサービス精神(単に作者の趣味?)に貫かれた作品ではあります。
他の短編は可もなく不可もなく。「妖虫」が気になる人だけ買っちゃおう。「妖虫」は以前、少年チャンピオンコミックスから単行本が出ていた事もあります。
「お手洗(トイレ)」 「カズラ」 「守宮のたたり」 「消えた少年」 「永遠の命」 「妖虫」 「死霊の叫び」 「小さな小さな魂」
古潤茶のDVD3枚とも購入しました。
今まで何度も映画化されているエコエコアザラクですが、 これはやっぱり別格でした。
古賀先生が違和感なく、しっかりとストーリーをつなげていて 感動しました〜。
原作が好きなかたに是非見て欲しと思います。
小さい頃、読んでずっと頭に残っていた話でした。 作者もわからず諦めていましたがやっと見つけました。 餓鬼は切なくて悲しい話です。
作品としては、一番最初のシーンで黒幕が判ってしまうのが難点…;
血糊にリアリティが無いので、ホラー映画としては少し物足りない感じがしました。
しかし、菅野美穂さん、高橋直純さんのファンには必見です!!
菅野美穂さんの可愛くて、何やら影のある演技は流石といった感じでした。
高橋直純さんは、この頃はまだそんなに名が売れていない時だと思いますが、
存在感は他の共演者とは比べ物になりません!!
声優になってからは見る事の出来ない“俳優”としての直純さんが見れる
唯一の作品なんじゃないでしょうか?
ファンの方にはオススメの作品です☆
小学生の頃に連載されていたマンガで、とても懐かしいです。
ストーリーは中学三年生ながら黒魔術を操る魔女・黒井ミサがダークヒロインとして描かれた1話完結型のホラーマンガ。特に1,2巻では、悪魔に子供の魂を捧げるために全然関係ない子供を殺めたり、黒井ミサに対して暴力や虐待をした者を黒魔術を使ったり自らの手で殺したりと、正義も悪も関係なく容赦なく人を殺めているのが圧巻。魔術をかけるときには生きた動物を殺して生け贄として捧げるシーンがあったり、カエルやヘビ、コウモリといった使い魔を駆使したりと、今の魔法を扱ったマンガとは一線を画しています。
ただ3巻以降は普通の女学生としての明るい部分が描かれるようになってきて、逆に自分が怖がる立場になったりしたのが残念。それでも第8巻の「暗やみのボウリング」のような残忍性は持っていて、ダークヒロインとしての黒井ミサが健在だったのはよかったです。それから第7巻の「聖夜物語」で出てくる1920年の妖精の写真の話。調べてみたら「コティングリーの妖精事件」として知られているものでした。写真の真偽については調べてみてください。
話が進むにつれて黒魔術を駆使する機会が減り、他人の未来を占ったりしてその行く末を見守るような立場になっていくのですが、その中にはホラーマンガでありながらホロリとさせる話もあったりして、各話のストーリーはとても楽しめました。
あと各話のトビラの絵が中世ヨーロッパの版画や絵画のタッチで魔女が使う道具や魔方陣などが描かれており、おどろおどろしさがあってよかったです。
余談ですが、5巻の解説を読むと、黒井ミサのモデルは女優の吉永小百合とのこと。キリッと厳しい表情になったときは、若い頃の吉永小百合に似ているかな。
エコエコアザラク エコエコザメラク
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