私はこのMETAL1シリーズを1〜5まで持っていますが、その中でもこれは最もメロディック・メタル入門に向いていると思います。確かに、2・3・10・11・12はメタルではなくロック、ハードロックですが、他の選曲は文句無し。ハロウィン・ガンマレイ(ライヴ曲)・ストラトヴァリウス・アングラは勿論のこと新旧のハロウィンのヴォーカルのソロからの曲も良く、気持ちよくメロディックなメタルを披露してくれます。個人的にレイジとインペリテリの曲はベスト選曲。メロディック・スピード・メタルが好きな人は1・4・5・7・8・9・13・14・15を是非聴いてください。あ、6のコンセプションへヴィでメロディックな、現キャメロットのカーンの歌声を活かすミドルテンポの曲です。
1997年、Andi Derisのソロ・1stです。
このアルバムは、Andiのメロディメイカーとしての魅力を、存分に味わえます。 適度に「憂い」「哀愁」「湿り気」を帯びた、ヨーロッパ的なメロディーが満載です。
サウンド面は、メタルというより、ハードロック。 楽曲は、ミドルテンポ、バラードがほとんどで、聴かせるタイプの曲が多いです。
しっとりした雰囲気のメロディが印象的なバラード、tr. 2 "Come in from the Rain" 70's ハードロックを思わせる、tr. 3 "1000 Years Away" 亡き祖母に捧げた、渾身のバラード、tr. 4 "Good-Bye Jenny" HELLOWEENのアルバムに収録されてもおかしくない、tr. 5 "The King of 7 Eyes" シンプルなメロディーが胸を打つ、素朴なフォークロック風な、tr. 7 "Somewhere, Someday, Someway" 。。。などなど、多彩で良質なメロディが満載です。
演奏は、 Andi Deris (Vo), Peter F. Idera (G), Ralph G. Mason (Dr), Gisbert Royder (B) tr. 5 "The King of 7 Eyes"では、HELLOWEENから3人、 Michael Weikath (G Solo), Roland Grapow (G Solo), Marcus Grosskopf (B)が、参加しています。
リリース当時は、 HELLOWEENファンが、「Master of the Rings」「The Time of the Oath」みたいなのを期待しすぎる傾向がありまして。。。 。。。中身に比べて、ちょっと評判が低いアルバムだと思います。 (上記2枚「Master of 〜」「The Time of 〜」と差をつけて「☆-1」させていただきました。)
「Andi Derisファン」「(幅広く)メロディアスな欧州HM/HRファン」に、オススメします。 (中古盤・激安です)
(参考) 日本盤は、ボーナストラック「In the Lights of the Sky」収録。 輸入盤は、曲順が変わっています。
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