Amazon Vine 先取りプログラム メンバーによるカスタマーレビュー (詳しくはこちら)
観る前からドキュメントの結末は既に決まっていた。
何故ならアイルトンセナは
F1ファンならずとも知っている
偉大なレーサーだから。
彼は人生をサーキットで終えたのだ。
このDVD
過去の映像とナレーションで紡がれる
F1レーサーアイルトン・セナのドキュメント映像です。
リアルタイムで活躍を知っているのはアラサー以上、
そう思うと
だいぶ時代も移り変わったなあとしみじみ思います。
彼のレーサーとしての目標は純粋に一位になること。
だけど
F1の世界では政治(策)と金が絡む面倒な世界で
何度と無く政治的な妨害に翻弄されて来ました。
それでもなお、屈する事無く
ナンバーワンであり続けたのは
まぎれなく彼が実力ナンバーワンのドライバーだったからでしょう。
色んなしがらみも含めてのF1かもしれません。
彼の神懸かり的な実力の前では
そんな事柄が言い訳みたいに聞こえてしまいます。
ブラジルグランプリ初勝利のエピソードが最も印象的で
是が非でも勝利を求め、挑戦する姿に
ただただ脱帽するばかりです。
私は信仰深くありませんが
セナは神に愛されていたのだと思わざるを得ません。
神が与えた役は英雄。
今なら天寿を全うしたのだと思う事が出来ます。
当時はショックでしょうがなかったけれども。
アイルトンセナ財団の管財人がプロスト。
なんだか信じ難い事実。
それが事実だから素晴らしすぎる。
全編を通じて
映像制作者の愛を感じる雰囲気があります。
思い入れが強すぎてちょっとくどいレビューでした。
失礼を申し上げます。
2010年の日本グランプリ木曜日の鈴鹿サーキット先行上映で見ました。
私はF1の映像物はほとんど見てますし持ってるんですが、それでも初めて見るシーンがたくさんありました。一番グッときたのは91年のブラジルGPのレース後のトロフィーを上げるシーンでした。なんども見てるシーンなんですが、その前の肩や首が痙攣しながら父親と抱き合う場面の後だっただけに感きわまります。最後のサンマリノGPも当時の録画したVHSで何度も見てるのに、三宅さん達がでてくるシーンでまた泣きそうになりました。編集の仕方が半端なく上手いと思います。
そしてエンドロールでクラッシュしたリジェのコマスにセナは車を停めて救出に行きます。F1の安全性を訴え続けてきたけれど事故で亡くなってしまったセナの映画の最後に、このシーンをさりげなく入れるとは思ってませんでした。当時、ラルースのベルナールがクラッシュした時もチームメイトの鈴木亜久里が車を停めて助けに行ったように記憶してます。今のF1じゃこうゆう行為をするドライバーはいないんじゃないかと思います。久しぶりに感動させてもらいました。
あと他の方のレビューを見て気になったんですが、この作品はF1を知らない人達にも見てもらえるように作った作品だと思いますので、自分の見たいシーンが入ってないとかホンダを取り上げてないとかで評価をさげるコメントいれてる人がいるのがとても悲しいです。フジテレビのようにセナをヒーローとして扱うような作品じゃなく、純粋にセナという人物の生と死を取り上げてまとめた素晴らしい作品だと思いますよ。
セナの孤独感やプロストとの確執がメインの内容です。優勝41回、PP65回の記録とともに、レース外のいざこざがセナのF1人生だったんだなと思いました。
たまたま見ていた時期がGW期間で、気づいたら事故から18年が経過していました。
あのときの衝撃と悲しみは今も鮮明に覚えています。
セナの人生を振り返る作品でした。