なんかみなさん辛口なコメントばかりですが、それはみなさんが原作つよきすのゲームをしたことがあるからだと思います。 ゆえに、つよきすのゲームをしたことがない私自身は、このアニメを初めて見たときに、すごくおもしろいと思いましたし、CDが発売されたら絶対買おうと思いました。とくにOP、EDの曲がとても気に入りました。だからゲームをやったことがなくて、アニメを見た方にはかなりオススメだと思います。
私は原作のゲームは全くプレイしたことが無いのですが、聞くところによると、このアニメの主人公はPC版には登場せず、PS2版に追加されたサブキャラだそうです。
また、通常ギャルゲーと呼ばれるゲームのアニメ化では、主人公にゲームプレーヤーにあたる男の子を配置するものですが、このアニメつよきすでは前述の近衛素奈緒というキャラの視点で話が進んでいきます。
キャラクターのデザインや設定もかなり原作と違っているようで、評判を聞く限り、非難や怒号が渦巻いていると言っていい状況のようです。
確かに原作が好きな方にとって、全く違うものが出来てきたら不愉快に感じるのは当然だと思います。
しかし少し考えると、原作と全く違うものにしたらこのような反応が起こることは容易に想像できるわけで、私にはワザと原作ファンに意地悪してるような印象を受けます。
だからといって、出来上がったものが悪かったら元も子もないのですが、素直にこれ、面白いですよ。
真面目に突っ込んだら「ありえないだろ」の連続ですが、このアニメにはこれで納得させるパワーを感じます。
各キャラもいい味出してます。嫌な人間、悪人は出てきません。
気楽に見れて、なんかおかしくて、見終わったら何故かほっとするような作品です。
主人公が女の子だからか、女性が見ても面白く仕上がってると思いますよ。
ゲームとアニメ、媒体が違うものをどのように変換するのが正しいのかなんて誰にもわかりませんが、つよきすスタッフはアニメが楽しくなることを最優先して製作されたように感じます。
最近はツンデレという言葉をよく耳にします。
近頃ではテレビや一般的に使われるようになってきました。
簡単に言うと、人にきつくあたることをツン、惚れて優しくなることをデレと言うようです。
ただ、一口にツンデレと言ってもいろいろなタイプが存在するようで、オタクと呼ばれる人達は日夜ツンデレの研究をしておられるようです。
このつよきすと言う作品は、ツンデレがたくさん登場することが特徴のゲームのアニメ化であり、アニメの宣伝文句にもツンデレという言葉が良く出てきます。
しかしながら、アニメ版つよきすのツンデレ解釈が適当でないという理由で、この作品を目の敵にされているツンデレ研究家が多くいらっしゃるようです。
「こんなのツンデレじゃない」などの言葉を聞きますが、ツンデレとはこういうもので無ければいけないという固定観念に縛られておられるように感じ、少し残念な気持ちになってしまいます。
大抵の場合、ニュースなどで〜が流行っています、なんて流れ出して多くの人が興味を抱く頃には、本当の旬は過ぎているのでしょうけど、ツンデレなんて言葉だけじゃなく、アキバ文化そのものが終焉を迎えているのかもしれません。
このアニメを制作しているスタジオ雲雀という会社は、特別凄い作品を作るわけでもありませんが、真面目に良いものを作ろうとされているように感じています。
もっと気楽に、素直な気持ちで見ていただきたいと思います。
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