私は、開星高校に勤務して20年が過ぎた。 平成3年までは中学の教員(公務員)をしていた。有るとき、野々村先生が野球部の生徒勧誘で私が勤務していた松江二中の体育教官室に挨拶に来られた。 その時、なんだこいつは!(身なり・顔・声・オーラ)『ヤクザが来た』と確信した。荒れた中学だったので『また変なのが来たぞ』と思った。 するとニコニコ?と挨拶をされ、当時の松江第一高校(現:開星)の野球部監督と分かった。『ホッと安心』(^^)
野々村先生とはそこからの付き合いで、私が公務員を辞めて32歳で松江第一高校(開星)に勤務した経緯がある。 私は柔道部の顧問で、松江第一高校で柔道部を創部するために野々村先生に相談し、校長面談(面接試験)で採用していただいた。 校長の理解もあり、創部3年目でインターハイ個人チャンピオンも出した。
今回の『やくざ監督と呼ばれて』は、野球人生を中心に書かれているが、野球に限らず生活面でも素晴らしい先生だ。 挨拶の声は大きいし、弱い者イジメが大っ嫌い。(私もであるが・・・) 甲子園では問題発言もあったが、言いたいことは総て吐き出す人である。竹を割ったような人。 問題発言は、決して対戦校に対してのものではなく、報道陣への反発と自分自身への責任を感じられたのであると確信している。 普段から良く知っている人は、行動力と発言力に羨ましく感じる人は多いと思う。しかしながら敵も少なくない。
野々村先生の知性には計り知れないものを感じている。 愛読書『中村天風』先生の本は、野々村先生の影響で開星高校教員の間でも多くの天風ファンが居るほどだ。 職員室の一番奥のソファーにある新聞は(山陰中央・産経・毎日・読売・朝日)授業合間の空き時間に総て読まれていた。 一緒にいて飽きない、素敵な人間であった。私の兄貴のような尊敬する存在である。(左記、同感の方は多いのでは?)
次回は、野球に限らず人生のノンフィクションストーリーを期待してやまない。
子育て世代の私のは納得させられることばかり。 ただ野々村先生が書かれている教師生活の中でのエピソードは私が生徒だった2〜30年前では当たり前のこと。そのころから現在に至るまでの間に徐々に変わっていったんでしょうね。
書中に「子どもが主役は間違い」、「子ども達に人権は無い、俺はそんなものは絶対に認めない」、「でも人格さえ出来れば人権を認める。今お前達は人格を作るために学校に来てるんだ・・・」こんな件がありますが全く持って同感です。
小中学校に通わせている子どもをお持ちのお父さん方にはおススメです。
「にっぽん玉砕道」を読み、野々村氏の教育方針に共感を覚え、本書を購入した。著者の主張は明快であり、大体どういうことが書いてあるかは想像が付いていたものの、それでも、一読、強い感銘を受けずにいられなかった。誠に残念なことだが、今の教育現場には、こうして、本当に生徒のことを思って、生徒と本気で向き合う熱血教師は殆どいないのではないだろうか。本書で繰り返し説かれている、「こうすれば校内からいじめは一掃される」という主張は、著者自身が長年の教師生活で実践して来たことだからこそ説得力があるのである。現場を知らない文部科学省の役人、権利ばかり主張している日教組とその組合員、マス・メディアを通じてお題目のように空疎な理想論を唱えている教育関係者やコメンテーターどもに、著者の爪の垢を煎じて飲ませてやりたい。
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