挿絵が全部大して動きもないキャラのアップばかり。 派手な戦闘シーンとか、コメディシーンとか、まだ挿絵で登場してないキャラとか、 もっと絵として見たい場面はたくさんあるはずなのに、ちょっと手抜き感。 意図的なんですかね? 話は良いだけに残念。
重宝しております。 大変に使い勝手のいい器具ですから、一般のお店でも販売したらいいと思いますがねえ。
旧オーフェンシリーズでは貸金業ネタをライトなコメディで処理していたが、今作では闇商人について複雑な要素をもつ重いテーマとして仕上げている等、描写素材の共通性と相違点が目立つ。 カスミンダ台本はカスミンダ劇場へのオマージュではあるが、RPGへの揶揄とも受け取れる。多層的な解釈を許す文章は10年近く前に書かれた旧オーフェンシリーズと比較して作家の力量が上がっていると感じさせる。
そして、全体を通してメッセージ性が強い。 物語における具体的な状況から考えるならば、現在の「一触即発で戦争が起きかねない軍事情勢」「雇用情勢」「国家の機能不全」「大企業病」などのさまざまな点を想起させるファンタジーだ。 これらの課題について深く掘り下げるわけではないが、これらの課題の中で生きる人々の姿を感じさせる空想物語だ。
無遠慮な言葉を叩きこんだ上で後味がよい結末まで持ってゆく流れは老練の技だと感じる。とてもメッセージ性が強い作品ではあるが、娯楽小説だ。このシリーズをここまで読み続けた人に与えられる総括のような作品かもしれない。
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