川本三郎の「お墓参り」に登場する寺田ひろおは野球少年漫画「背番号ゼロ」で有名だった。みんな読んでたな。いまは誰もしらないらしい。ハイカラな漫画で「ゼロ」の家庭でヒットを打つとホームランだったかお母さんが「カツレツ」を作ってくれる。川本は都会のいいとこの子供だから食ったことあるだろが「とんかつ」も食べたことない。野球のルールにも厳しくゼロ少年が審判をしていて打者の立つラインがあるじゃない?それを踏んでバントしたら三振と同じでアウト。それで判定を巡って喧嘩。これ知らなかった。トキワ荘は池袋の近く椎名町だったかな?私の南池袋の下宿の近く。見にいったが何所か解らない。なんか悲惨な最期を遂げて意外。野呂という作家は早稲田と関係なし。元自衛隊員。珍しい。自衛隊といえば。まあいいか。森敦と同じ受賞。日野啓三なんか落選。太宰の娘さんも落選だから実力者。よんだことない。名前がよめなかった。永井荷風は東大でない。しかし慶応大学教授。三田文学である。知らなかった。川本も小石川の生まれなの?高校は麻布学園。麻布に荷風の家があった。空襲で焼失。二人ともおぼっちゃん。ポルノを書いたとは知らない。ほんとなの?慶応の先生がそんなことしていいの?よんでみたいきも。ストリップは好きだったとか。見たことなし。ノーパンしゃぶしゃぶは1度でいいから行ってみたい。お終い。俺なんか楽しいことなにもなかったよ。それなのに「品性を疑う」悔しい。
(上下二巻のレビューです)
復刊ブームが有難い。 小学生の頃、夢中で読んだ漫画が復刊リクエストで蘇る。 予約していた完全版が届いた。 寺田ヒロオ「暗闇五段」を読む。
柔道家の主人公は兄弟子の嫉妬から谷底に突き落とされ、 視力と記憶を失う。 本人の克己心と周囲の人たちの親切で立ち直るまでの物語。 およそ半世紀ぶりに再読したが、 物語はもちろん、一コマ一コマのディテールまで 自分が記憶していることに驚いた。 名作の印象は心の深い所に残っているんですね。
「暗闇五段」を読んでいると、 どん底にまで突き落とされながら 困難にくじけず立ち直っていく姿に 市川猿之助の名作「小栗判官」を思い出す。 あれは猿之助歌舞伎の中でも傑作だった。
寺田ヒロオの作品は 「スポーツマン金太郎」「暗闇五段」に続いて、 「背番号0」の復刊が決まった。 再読できるのが、いまから楽しみだ。
寺田ヒロオの人となりは 市川準の映画「トキワ荘の青春」(1996)に活写されている。 「おくりびと」で注目された本木雅弘が寺さん役を好演している。
(文中敬称略)
あまりにも有名な「トキワ荘」。手塚治虫をはじめ寺田ヒロオ、赤塚不二夫、藤子不二雄、石ノ森章太郎・・・という、いづれ漫画界の巨匠といわれる「才人」たちが将来を夢見て一同に集っていたという、ある「アパート」の物語。その住人、通い人だった(今日では)ビッグネームの漫画家達が、その「青春時代」を過ごした「トキワ荘」を各々が思い入れたっぷりに描いている「トキワ荘物語集」。なるほど、話では聞いていたが、これを読むと当時のトキワ荘での様子が手に取るように分かりやすく描かれていて、あらためて、その奇跡的な才能集団に驚かせられると共に、貧しいけれど、そこには若さがあり、不安があり、仲間があり、情熱があり、そして「夢」があったんだなあという、こちらまでノスタルジックになってしまう良作品である。各々のタッチが皆、個性的で楽しく、やはりというか、先ず最初に登場する手塚治虫氏の「擬人法」で完全に「トキワ荘ワールド」に吸い込まれてしまうこと必須である。巨匠たちの描く各々の「トキワ荘」、この夢のような世界が実際に存在したのである。
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