この本の主役は近藤勇でなければ土方歳三でもない、秋葉守之助という架空の人物。秋葉は誠実でかなり良い人です。 上巻では秋葉は新選組にまだ入っていない話から始まるので 新選組(近藤と土方)と秋葉守之助の話が分かれて書かれています。 私としては秋葉の話があまり面白くなかったので星は4つです。 新選組の話としては面白かったです! 私は近藤さんと土方さんがお互いに尊敬し合っていて助け合っている感じの二人が大好きなのでこれの中・下巻辺りがお勧め! 近藤さんが凄くお人よしで、この人に「付いて行こう」と決めている隊士の気持ちが良く分かります。 「燃えよ剣」や「壬生義士伝」などを読んで余りシックリ来なかった人は是非読んでみて下さい。
義経の幼少時代、奥州へたどりつくまで辺りの内容です。 今まさに大河ドラマでやっていますが、こういう話は文字で読んで想像した方がよっぽど楽しめます。 義経については天才、神童的に書かざるをえませんが、読み手がひかない程度で加減がいいです。 自分の軽率な振る舞いが原因でで母が京を離れることになり、覚日に別れの挨拶をすることを許され、 最後の夜に母にあまえて着物を着せてもらう場面などは思い出しても泣けてきます。 みなさんも読んでみてください。
画質・音声の劣化、ぞんざいな編集は否めませんが、それが気にならなければ、大河ドラマの貴重な映像資料として十分楽しめます。 白黒映像ながら、合戦シーンはとても良く出来ています。屋島の戦いで、コントを彷彿とさせる平景清と美尾屋十郎の一騎打ちや、壇ノ浦の戦いでの、主役を食う平教経の戦いぶりや、平知盛の最後は、後年の大河ドラマ『義経』のような媚びた所はなく、役者の気迫が伝わってきます。 ラストの義経主従の大殺陣も見物で、弁慶の立ち往生が霞むくらい壮絶です。平泉の炎上や西国へ向かう一行を阻む平家の怨霊登場するシーンでチャチ(笑)な特撮と合成を楽しめます。 頼朝も冷徹なリーダーではありましたが、個人として、正直すぎる弟・義経を心配する兄でした。 NHK大河ドラマと言うよりは少年時代活劇の要素が強いですが、それなら後年の『義経』はバラエティの延長でしかありません。
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