クリスマスをテーマにしたブルーノートのコンピレーションアルバム。
新旧織り交ぜたラインナップになっているけれど、(その当時の)新しい録音作品は
総じて微妙なのが多くて少しガッカリ。ジャズっぽい雰囲気はあれどジャズではない、
という曲多し。モンク作曲のクリスマスソングは期待してたのだけど、モンクの魅力が
全く生きてない酷い出来でした。良かったのは11ぐらい。
逆に古い音源は少ないながらも魅力的。チェット・ベイカーによる5はイントロだけで
一面の雪景色が浮かぶ様な透明感だし、カウント・ベイシーのビッグバンドによる曲は
他の冴えないトリオやカルテットよりよほど繊細かつまとまりがある演奏。
企画モノに本腰入れる自分も大人気ないけれど・・・でももう少し音楽としても楽しみたかった。
ジャケットはパロった本家同様素晴らしいです。
一言で言えば、推薦できる内容! Lou RawlsはCapitolで12曲、MGMで2曲、Bellで1曲、Philadelphia International Records(PIR)で12曲、Epicで4曲、Gamble & Huffで1曲、合計で32のPopとR&Bのヒット曲を持つ。 星が4つなのは、このコレクションでは何故か(!?)Epic時代のヒット曲が全く収録されていないから。Epicは権利上、収録に問題ないと思うが・・・ちなみに、収録されたヒット曲はCapitolで4曲、MGMで1曲、Bellで1曲、PIRで10曲、合計で16曲。Capitol時代の収録曲が少し少ないかなあ・・・ Louは、昔、Sam Cookeのバックで歌っていたこともあるので、Soul musicとも無縁ではないが、どちらかと言うとJazz歌手と言うイメージが強い。PIRはBilly Paulのようにクラブ歌手も所属していて、結構、Jazzと言うか、スタンダード寄りの歌手も抱えていたので、Louとも相性は良く、このPIR時代は彼にとっては、Capitolに続く、いや、Capitol以上の全盛期だと言える。それに、全盛期のPhilly Soulがたっぷり聞けるのはファンとしては堪えられないだろう・・・ ここで、少しケチをつけるなら、Capitol時代のカバー曲”You’ve Made me So Very Happy”, Epic時代のオリジナル・ヒット(?)”Wind Beneath My Wings”辺りが収録されていないのは残念!それに、インディ・レーベル(だと思うが・・・)のGamble & Huffでのヒット曲は聞いたことが無く、曲の収録は権利上、問題ないと思うので、これだけの内容なら収録して欲しかったなあ・・・この辺を押さえてくれていたら、星5つあげたんだけどねえ・・・もっとも、Bell時代の”She’s Gone”収録はファンにはありがたいことだろう・・・ともあれ、このコレクションが、初心者、ファンを問わず、Louの決定版であることは間違いない!
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