9月が永遠に続けば から沼田さん二冊目。 前作と同じように不快な描写の関西弁の下品な男が登場し、それがまた違った意味で不快だった。 これがこの作者のパターンかと。 引き出しの一つとして関西弁の下品な男を描くならまだしも同じような人物がまた登場してくるとは。 パターン化すると、さすがに悪趣味である。
前半は下品な男とそれに依存する女の間の不可解かつ不快なやりとりが交わされる。 後半は女の方が妻帯者との浮気にのめりこみ、そちらにも依存を深めていく。 表現が相変わらず上手いので読んでいて苦々しい気持ちになる。
二重に不快だった。
がラスト数ページで展開が一点する。 読中の不快感と作者に対するうんざり感が一掃されてしまった。 陣治の不器用で報われない愛情表現に、愛することの本当の意味があるような気がした。 自己陶酔としての愛。自己犠牲としての愛。自己救済としての愛。 それでも陣治は一人の女性を愛し続けたのだと思う。
これはサスペンスではなく恋愛小説だと思った。
シルキーシャンプーを使用するようになってから かゆみが消えました。
最初、絹のきしきし感があるのですが 使用するごとに落ち着いてきました。
息子の失踪により、息子のまったく知らなかった一面を知る。それは母親にとっては残酷なことかもしれない。自分の腕の中にいると思っていたが、実はすでに手の届かないところに息子はいた。失踪をきっかけにさまざまな事が見えてくる。自分の家庭、離婚した夫の新しい家庭。いろいろなものを巻き込んで、物語は思わぬ方向へ・・・。読み手をのめり込ませる力のある作品だと思う。しかし、失踪の理由や、複雑そうに見えて実際にはそれほど複雑ではない人間関係などに、少々不満が残った。ラストにも意外性がほしかった。
沼田まほかるの魅力が存分に凝縮された1冊。 桐野夏生に通じるかのような、登場人物の強烈な内面の描写が1級品。 取り扱っている題材は決して明るいものではなく、崩壊、破滅、退廃といったワードを彷彿とさせるため、万人にはオススメできないが、 この強烈な個性はハマる人はハマるだろう。 文や物語に突き抜けたような魅力がある。 筆力の高さは折り紙つきだ。後はこのブラックな作風が合うか合わないかだろう。
長編である、猫鳴り (双葉文庫)や彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)も良かったが、 この短編集の出来も非常に良い。 背筋が冷えるダークな物語を求めている方にオススメだ。
後にも先にもこんな映画観たこと無い!唯一無二の存在、強烈な作品。 何の予備知識も無く、本当にたまたま観たのですが、観出したら止まらない面白さ。 信じられない暗いストーリー展開を、過剰な演技と効果音で観ていると、あれよあれよという間に、 登場人物全員地獄行き!!そのあとはひたすら地獄絵図!B級でチープなメイクが余計に怖い。 この、インパクトの強さ、パワーに圧倒されて、そのうえ救いが無いに等しいので、元気なときに観るようにしてください。 未見の方は、是非一見の価値はあります。
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