黒人差別集団の内部を映し出す作品で非常に興味深い。ストーリーとしてはいよいよこれからというところで終わってしまうところがニクイ。
世の中に正義はない。若くしてそれを知ってしまう人種間・民族間の暴力とその圧倒的な形態である戦争と対峙せざるを得なかった兄のある種の鬼気迫る暴力志向と帰還後の変化。それをまっすぐ受け止めてしまう純粋な弟を演じたエドワード・ファーロングが好演している。絵空事の平和と事無かれ主義を70年近く享受してきて、最近目覚めつつある日本人には、とてもリアルな映像とヒリヒリするほどの現実が突きつけられる。海外旅行や留学先で差別的扱いを受けたり、また昔に日本がアジアでやってきたことに対して現地の方の本音に接した人は分かると思う。今の若い人にこそ観てほしい映画である。
著者のアトウッドは「自閉症スペクトラム」や「アスペルガー症候群」を提唱したローナ・ウィングとの共著もある、臨床家です。
本書は、ウィングの著書「自閉症スペクトラム」(1996発刊)より2年遅れて発刊されましたが、タイトルも構成も‘雰囲気’もウィングの本とほとんど同じです。サブタイトルまで同じです。
違うところといえば、かなり読みやすく書かれている点と、治療・療育に重点が置かれている点です。
また、オーストラリア版のアスペルガー症候群診断表(ASAS)が示してあります。
著者の心理臨床家としての熱い気概が伝わってきます。
久々に深い映画見れました。話が極端という部分はあったけど、完成度は高くリアリティもあり見た後に考えさせられる映画でした。アメリカ社会の人種差別の根深さについて自分がまだまだ無知だということをしらされ、そしてノートンの演じる役柄だからこそよりいっそう思いが伝わってきました。 ノートン、スキンに髭が似合いすぎで、カッコイイ
アメリカはデトロイトの荒れ果てた高校にやってきた
臨時教師が荒廃した人の心を癒やしていくが、、、、、、。
美しい映像と詩的な言葉が胸を打つ。
「苦しいのは君だけじゃなくて、だれでも色んなカオスを内に抱えてる。今さえ乗り切れば何とかなるはずだ」
みたいな言葉が突き刺さった。
ややこしい家族関係、不良少女を更正させる、同僚の先生との触れあい、など、すべらないエピソード満載である。
「ゴッドファーザー」でコルレオーネの長男役、
アルパチーノの兄貴役をやっていた役者が出ていて、かなり存在感のある演技を疲労してる。
、、、見ごたえのある映画であり、
僕は気に入った。
だが、主人公の行動に共感できない人が多数派だろうから、
この映画の影響力は限定的に留まるだろう。
完成度は高くない。
そのぶん、突き抜けてるけど。
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