大萩康司の5枚目CD。最新作ハバナ。 1st「11月のある日」と同じキューバがテーマ。 (といっても1stは作曲家ブローウェル特集だが) とにかく聞きやすい。難解な曲がないからか? ブルーの「ヴィラ=ロボス賛歌」のような派手な技巧もないし、 島への「羽衣伝説」のような超大曲もない。スピード勝負の曲もない。 でも最初のころに比べると演奏に"ゆとり"や"大きさ"が出てきた 感じで、選曲がよかった(と思った)「シエロ」に次ぐお気に入り。 最もラテンっぽさを感じる曲は「デ・ラ・ルンバ・ソン」と 「南京豆売り」で、のりのりでギターを弾く姿が目に浮かぶよう。 特に「デ・ラ・ルンバ・ソン」はコーラスグループ(ノベル・ボス)との 合わせがすごく新鮮で必聴。このCD最後のソロ版と聞き比べるのも面白い。 「黒いデカメロン」は有名な曲だから多くの演奏者がCDを出しているが、 決して速く弾こうとせず一音一音を大事にする姿勢が聞いていてわかると思う。 このCD持ってこの夏休みに遠出したくなる気分です。
パティ・オースティンはシンガーソング・ライターだと知っている人はどのく らいいるだろうか?当作品は2作目にあたるのだが、第一作目Patti Austinにひき続き、このハバナ・キャンディに収められている8曲のうち7曲が彼女の作品である。デイブ・クルージンが編曲を手がけているこのアルバム。大ヒットはしなかったものの、聴きごたえのある初期パティの代表作である。
<アール・アンド・ボブ・リー・スワガー>シリーズの第7作目。このシリーズは時系列で発表されていないので時は”悪徳の都”、”最も危険な場所”の後の1953年、舞台は題名のとおりキューバ。太平洋の戦いで名誉勲章と5つの銀星章を得たアールはアーカンソー州警察の警官として8歳のボブ・リーとともに山に鹿狩りに出かけることが楽しみの生活を送っている。しかしキューバでは若く無鉄砲な弁護士のカストロが民衆の支持を集め始めている。カストロに危険性を感じたCIAは暗殺計画を立て、白羽の矢が立ったのは太平洋の英雄、ホットスプリングスでギャングを一掃したアール・スワガー。同じ頃ソビエトでもカストロに将来の可能性を感じ始める。彼に革命のイロハを教えるためラーゲリから一人のベテランスパイをキューバに送り込む。それだけではない、キューバ軍、キューバに資金源を得ているギャング、大企業がカストロを中心に入り乱れての大混戦を繰り広げる。その中でアールは無事、暗殺を成し遂げて息子の下に帰れるのか?海岸に逃走しようとするカストロとソビエトエージェントを山の尾根でウィンチェスターM70ヘビーバレルを抱えて待ち続けるシーンはこの作者ならでは秀逸さ。ラストの決闘シーンはこれまたボブ・リーにはないアールならでは。出てくる銃はどれも一癖も二癖あるものばかりでこの作者の真骨頂。この一冊でも革命前のキューバの雰囲気十分で買いに値しますが、やはりアールの人となりが重要なファクターです。”悪徳の都”、”最も危険な場所”を先にお読みすることをお勧めします。
第2弾と名をうってあるので調べてみたら、なんと10年以上前の続刊らしい…
まず始めに、毎年2月末から3月上旬に行われるハバノスフェスティバルの最新回レポートが掲載されている。 先週から市場でも御目見えになったが、コイーバ・ピラミデスエクストラの紹介が目を引いた。国内価格はどうなることやら…(笑) 各ブランドのビトラや、年ごとの限定品、市場限定シガーから記念ヒュミドールまでオールカラーで掲載、実に綺麗なビジュアルだ。 また、懐かしの「葉巻の時間」や「ソムリエ」の著者である城アラキ先生のインタビューも短いが載っている。 カストロ前議長の写真を見て、今と全く変わらぬ風格に驚いた。 この人が亡くなれば、こんなに旨いハバナシガーはアメリカの悪食の毒牙にかかって、ロクに日本には入ってこなくなるのだなぁ…(涙) 共産主義国家の独裁者であってもゲバラと同じく、何故か惹かれる御方だ… 隣国の誰かさんとは大違い(笑)
何にせよ、キューバとハバナを愛する人達なら、必ずやお気に召される一冊でした。
舞台は50年代、革命勃発直前のキューバ。 アメリカ・フォード社勤務の父の赴任で、 キューバにやってきたヒロイン・ケイティが、 滞在先のホテルでダンサー・ハビエルに出会い、 物語は始まります。 ハビエルの夢や家族のために、賞金を目指して、 ダンスの大会に出場することを決め、 練習を重ねるうちに、ふたりは少しずつ信頼し合うようになっていきます。
社会的な背景がありながらも、全体を通してみると、爽やかな恋愛映画です。 とくに、主演のディエゴ・ルナのダンスがすごーく情熱的で魅力あり! 大会で踊る場面や、ラストシーンに現地のクラブで踊る、 二人のダンスはとてもかわいくて素敵☆
また、この映画の原題は、『Dirty Dancing2』。 前作で主演だったパトリック・スウェイズが本作にも出演しています。 前作と同じ曲やダンスがさりげなく使われているところがあり、 気がつくと、つい笑ってしまいます。
観ている側を唸らせるようなストーリー展開がある!というわけではないけれど、 見終わったあとに、明るい余韻が残るような良い作品です。
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