フロントに使用している DALI ZENSOR1 と同じユニットが同サイズで搭載されているだけあって、 同シリーズで揃えた時の音のまとまりは当然ながら最高です。 同一スピーカーでフロント、センターを揃えるのと同じ位の音のまとまり方です。
音質は ZENSOR1 と同じく、スッキリとした明瞭感ある音で、 セリフ等が明確に聴き取ることが可能です。
若干の難を言えば、サイズでしょうか。
メジャー・デビュー・アルバム『Free』から約2年、 L-Vokalの待望のニュー・アルバムは、自身のレーベル「MATENRO」からの発売、初作品となりました。
前作はメジャーということもあり、サウンドの幅が広がった反面、L-Vokalの持ち味の一つである、シニカルでブラックなキャラが薄れてしまった印象がありましたが、今作では、それが復活し、ありとあらゆるものに対して、毒を吐いてくれてます。
また、今作は、現在のヒップホップ、日本などに対して痛烈な批判をすると同時に、タイトルにあるとおり、随所にL-Vokalなりの「愛」が盛り込まれています。 「愛」があるからこそのディスということなのでしょう。 そのことは、冒頭のラモス氏のシャウトを聴くだけでも、よく理解できます。
言葉の重みを伝える『KOTOBA』、VerbalとKREVAという、ポップでも活躍し、何かとディスられることの多い、MC二人が客演し、それぞれのヒップホップ・スタンスを表現した『Just Love It』、現代の日本に対する思いが詰まった『Made In Japan』などが個人的にはおススメです。
この作品を気に入った方は、是非、ファースト・アルバム『Laughin'』をお聴き下さい。 表がこの『Lovin'』なら、『Laughin'』は裏。 両作品を聴き比べると、また楽しめます。
待ちに待った、Lのメジャー・ファースト・アルバム。 タイトル通り、かなり「自由」なアルバムに出来上がってます。 エレクトロ的な曲もあり、やけに前向きな「いかにもメジャー」なメッセージの曲もありと、トラックも、リリックも、良くも悪くも、今までのL作品に感じられないモノが詰まってます。 しかし、Lらしいユーモアに溢れたリリックの曲も、しっかりと入ってます。 さすが、L、それぞれのニーズをよく分かっています。
ただ、やはり、実験的な要素が強いアルバムなので、『Laughin'』のような、毒とユーモアに溢れたLが好きな人には、あまりウケが良くないかもしれません。
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