☆良かった点 1.江口洋介の戦国自衛隊より、ずっと面白い。 2.村松とおるが歌う『戦国自衛隊のテーマ』が使われてて良かった 3.藤原竜也の演技が良い
☆良くなかった点 1.長すぎて疲れた(>_<) 2.最後のシーンが、ちょっとイマイチ(x_x;)
でも、総合すると、なんだかんだ最後まで引き込まれるように見てしまいました
SF好きとはいっても、軽いスペースオペラはちょっと、という方にお勧めです。あまり題材とはならない古代日本から歴史が作者の視点で書き直されていき、 歴史の陰に隠れているスーパーパワーの存在が明らかにされるのがたまりません。何しろ、三種の神器が実は人間を月に送り込めるほどのハイテクマシンであるとか、ヒ一族(いちぞく)と呼ばれる桁違いのスピードで走れる超人種族が歴史の中で暗躍する痛快さといったら、もう最高です。半村良の妖星伝も気が狂いそうな位に興奮のるつぼと化す本ですし、他にも~~伝説という本は例外なく面白いのですが、何と言っても一押しはこれです。読んで絶対に損はしません。私は音楽を聴きながら本を読む習慣があり、おかしな組み合わせですが、サイモンとガーファ?ンクルのアルバムを聴きながら読んでしまい、そのテンポと物語のスピード感覚とが奇妙にマッチして、とても強烈な印象となって残っています。おそらく一生、この印象が薄れることはないと思います。
映画公開を前に原作を読んだ時には驚きました。
半村良って凄すぎると感激したものでした。
そして映画が公開されるや再び感激、なんと凄い映画を作ったものかと。
突っ込みどころが満載の映画なのですが、そんなことは百も承知で当時は作った映画なのです。
1549やテレビ版のように自衛隊が全面協力してくれない当時は、なんでもかんでも改造したり手作りすることが常識だった。
同じ千葉ちゃんが出演する「新幹線大爆破」なんて、当時の国鉄はイメージ下がるからと車両内での撮影も不可。
当時は似せた衣装を作ったりモデルガンを改造したりと大変だったのでしょう。
せっかく作った戦車なのでと他の作品にも使われたりしましたね。
そんなノスタルジックな時代に制作され、今では実現不可能なぐらいな豪華出演陣が、
一生懸命にスタッフと協力して原作とは別の設定を含めて完成。
楽しんで見ましょう!
その映画にかけた情熱に拍手ですよ。
日本人作家の食わず嫌いと言うべきか、もしくはそこまでカバーできるほどこのジャンルを読みこめていなかったと言うべきか、名前は知っていたが今まで読む機会がなかった。
一読して、驚愕した。史実を基本に、新たなる発想で異なる歴史を描くのが伝奇小説だとしても、生命誕生から人類存在の理由、そしてその未来へと迫る作品の構成とスケールに恐れ入った。基本となる地球や宇宙における人間存在の捉え方は、作者も述べるようにSF作品として、意外に少ないアプローチであるが、現代でもまったく古びないどころか、ますます注目される考え方だ。むしろ現代的すぎて発表当時は理解を得ることさえ難しかったのではなかろうか。別にどの宗教にも帰依するものではないが、本書で宗教観が変わってしまってもおかしくないと思えた。
対談を挟んだ最終段がまた面白い。内容はほとんど禅問答というか、最新の物理学や天文学による時空に関する考察であり、過去のフラッシュバックと良く呼応して、作品構成の手腕をうかがわせる。最後は人類の未来を考察するところで輪廻というか深い因果を感じさせた。
文庫本3冊で2600ページに及ぶ作品だが、そのページ数に恐れることなく手にとって欲しい。読破はあっと言う間だろうし、驚くこと請け合いである。。
惜しむらくは、こういう作品は海外には紹介されていないだろうし、宗教感に関わる内容もあって受け入れられなかったり理解が得られないのではないかと思えるところだ。光瀬龍の「百億の昼と千億の夜」と並んで日本を代表するSFだと思える。
戦国自衛隊で作者と出会い、この本を知ってさっそく購入。なんというか、妙にリアルでこれは現実にあるんじゃないかと思わせる説得力があります。ラストのシーンなどはもう、何度読んでも鳥肌ものです。 仕事でイヤなことがあって落ち込んでいましたが、世の中をこういう見方ができるんだな、と目からウロコ、小さい悩みなんかどうでもよくなってしまいました。「産霊山秘録」とともに絶対に一読をおすすめします。
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