35年前の当時の記憶、その情景が浮かび上がり懐かしく鑑賞しました。 ずーっと探していたビデオで感激しています。
「バンドレロ」を観終わった後、ジョージ・ケネディが出演した西部劇のDVDがあったはずだとDVDラックを探していたら見つかったのが今作。 確か2年ほど前に1度鑑賞していたのだが、忘却の彼方だった事からも内容の方は推して知るべし。 唯、どうにもダメだった「続・荒野の七人」よりはマシである。あれはひどかったもんなぁ... ちなみに邦題のサブタイトルは意味不明。次作にもサブタイトルが付いていたが、あれも意味不明だった。配給会社のセンスを疑うべきサブタイトルと言える。 で、ジョージ・ケネディだが前作までのユル・ブリナーと比較するのは気の毒。何故なら主役張る人じゃないから。 貫録は充分だが動きが鈍いし華が無い。バイプレイヤーとしてたまにスクリーンに映る事で主役を引き立てるのがこの人の本来の姿なので、自分中心ってのはシンドイ。 これで他の6人に強烈な個性の持ち主でも居ようものなら、目も当てられなかったが、それは何とか救われた。
エルマー・バーンスタインが作曲したシリーズ通じてのメイン・テーマがバックに流れながらのタイトルロールで掴みはOK。 メキシコのとある教会で革命指導者キンテロ(フェルナンド・レイ、この人「フレコネ」以外は善人役多し)を中心として革命推進派の連中が相談しているところへ 政府軍の攻撃に遭いキンテロは捕えられ、他の連中は皆殺しにされる。 唯一逃げ果せたマクシミリアーノ(レイ・サントニ)はキンテロから預かったなけなしの600ドルを助け賃として賞金稼ぎクリス(ジョージ)をキンテロ救出の為雇う。 メキシコ革命を舞台にしている辺りはマカロニウェスタンの影響を受けているのかもしれません。次作では主役にとうとうマカロニの大物を起用するぐらいですから。 クリスは何時ものように仕事人を集めるのですが、前作の様に手近で済ませる手抜きはせず、あっちこっちで腕利きに声を掛けます。 今作で一番の個性派は南北戦争で左腕を失って以来、精神的に不安定な早撃ちガンマン、スレーター役のジョー・ドン・ベイカーでしょう。 南軍の制服を着ていると言う事は奴隷解放大反対でしょうから、何かと黒人のキャシー(バーニー・ケーシー)とぶつかります。 そしてもう1人、全身黒ずくめで見た目はカッコイイがどうやら結核持ちらしいP.J.役のスコット・トーマス。闘う前にあの世逝きになりそうな雰囲気が漂っています。 他の4人もどう見たって強そうじゃあない。こんな面子で大丈夫かと観ている者に思わせる程ひ弱な仲間を引き連れてクリスは政府軍とどうやって一戦を交えるのかぁぁぁぁぁ。
内容的にはB級未満ですが、クライマックスのドンパチシーンは結構見応えあり。 シリーズのお約束として七人の内数人の犠牲者は出ますが、敵の大将ディエゴ大佐(マイケル・アンサラ)とクリスとのショボイ一騎打ちを経てハッピーエンドを迎えます。 最後にクリスは『臆病者は何度も死ぬが勇者は一度しか死なない』なんて気障な台詞を残して颯爽と立ち去って行き、ジ・エンド。
前作「続・荒野の七人」は正編のパターンを踏襲しただけの二番煎じにすぎない作品だったが、この第三作はメキシコ革命を話の中心に置き新味を出している。前二作の野盗に襲われる村を助けるという籠城・防戦のアクションドラマから、メキシコ革命軍を手助けし、砦に攻め入るという救出・襲撃のアクションドラマへ変貌した。この路線変更は、パターンを守ったがゆえに正編と比較されただけで終わってしまった第二作よりも、面白い成果をもたらしていると思う。七人のメンバーも第一作と比較すれば、かなり小粒になってはいるが、ガンマンとしてのキャラクター設定は意外にしっかりしており、その点も第二作をしのいでいる。特にJ・ドン・ベイカーの南軍くずれの片腕ガンマンが印象的。登場シーンでは「ヴェラクルス」並みの背面撃ちも披露する。さて問題は主役クリスの交代だろう。黒ずくめスキンヘッドに鋭い眼光のブリンナーから、ジョージ・ケネディである。渋い存在感はあるのだが、基本的にはバイプレーヤーである。ブリンナーのような主役の華はない。その辺が評価の分かれ目だろう。
価格&タイプ別にBEST BUYを決定するというのが本書のメイン記事です。 それゆえに、各メーカーを代表する靴を数足紹介していた前作(Vol.2,Vol3(Vol.1は持ってませんので 私は不明です))と比較すると、カタログ的なものを本書に求める方には物足りないのでは ないかと思ってしまいます。日本の靴職人の紹介でも、以前に推していたあの職人はどうしたの? と思う人が居なかったりするので、私個人としても何かちょっと内容が薄いなと感じてしまいました。 ただ、リーマンショック後、靴にお金をかける富裕層が減ったりで、おそらく靴業界も景気が良くないと思います。 富裕層だけでなくとも、靴に数万のお金をかけれる方というのもどんどん減っているのではないでしょうか。 それゆえに、この時代にあえて「高級靴読本」を出す出版社に拍手を送りたいです。 装丁はカバー付きで、以前のものよりも豪華になっています。
|