Anthony Hamiltonの7作目となる"Back To Love"。 今作の注目の一つとして、シングルカットされた"Woo"を含め、Babyfaceが数曲プロデューサーとして参加している事だろうかと思う。 70年代のソウルを彷彿させる歌唱や楽曲が特徴とされてきたAnthony Hamiltonなだけに、この組み合わせはどうなのかと思っていたけれど、結果として彼の新しい良さを引き出し、作品にとっても非常に良いアクセントとなっているように感じた。 全体的に見るとややラブソングが多めで、いつもよりも落ち着いたスイートな内容となってはいるが、Anthonyならではの泥臭い歌唱やクラシカルなソウルテイストは健在。 安心して心地良く聴く事の出来るアルバムだと思う。
内容に関して言えば、まず先述したBabyfaceが手がけた楽曲が非常に良く、シングルカットされた"Woo"は勿論良いのだが、それ以上に4曲目の"Pray For Me"と7曲目の"Mad"はこのアルバムのハイライトと言っても良いほど、素晴らしい楽曲だ。 "Pray For Me"は90年代のBabyfaceを思い浮かべてしまうような、胸がキュンとなるようなメロディアスで繊細な曲なのだが、Anthony Hamiltonが歌う事で良い化学変化が起き、只のR&Bソングで終わらないディープさというものが出ているように思う。 代わって"Mad"はBill Withersを彷彿させる楽曲で、Anthonyとは相性が良く、力強く真っ直ぐなソウルが篭った一曲となっている。 こうしてAnthonyの良さと新しさを存分に引き出す楽曲を聴き、改めてBabyfaceという人のプロデュース能力の高さを思い知った次第。
その他にも、まず1曲目のタイトルソングとなっている"Back To Love"は、Curtis Mayfieldなんかを思い起こさせるようなクラシカルな趣きのある一曲。 ソウル好きにとってはこういう楽曲はたまらない。 軽快で心地良い"Best Of Me"も良いし、ファルセットで始まるスイートなバラード"I'll Wait (To Fall In Love)"も気持ちよい。 割とR&Bよりだが、Keri Hilsonとの爽やかなデュエットもアルバムに華を添える一曲となったかと思う。
最近では結構様々なアーティストが昔のソウルのエッセンスを取り入れた楽曲制作を行ってはいるものの、軸はやはり現代のR&Bを主体に置いた上でのものだと思う。 こうして、昔のソウルを本気で体現する彼のスタイルがとても好きであるし、その中で起こる新しい変化というものもまた楽しいものだと感じた。 僕自身本当に満足出来たアルバムだった。
出演者はNBAのスター選手ですが、内容はしっかりと基礎。
マジック・ジョンソンが総合コーチで、メロ、ハミルトン、スタウドマイヤーなどを交え、実演しながらポイントを解説してくれます。
ミニコーンを使ったドリブル練習、シュート時のフットワーク練習、ジャバーのフックシュート練習などが特に面白かったですね。関心しまくり。
それと、マジックしゃべりまくりでした〜(^^ゞ
先にデヴィッド・スーシェがポアロを演じたテレビ映画バージョンを観たせいか、「あれ?ここが違う・・・」という違和感をいろんな所に感じました。まず、あのアリーナを「悪魔」と呼ぶレーン牧師がいなかったこと。何やら不穏な予感を感じさせると共に、タイトルの由来でもある重要なキーワードを知らせる役目だと思うので、がっかりしました。また、周囲の人間はアリーナを白い眼で見ていた感じでしたが、どうも殺すほどの憎しみを抱いている人はいないように思いました。 『ナイル殺人事件』でポアロを演じたピーター・ユスティノフをはじめ、ジェーン・バーキン、マギー・スミスなど、豪華なキャストが出演しています。映画では(おそらく)オリジナルキャラである伝記作家レックスを演じているのは、『わが谷は緑なりき』で名子役だったロディ・マクドウォール。あの茶目っ気たっぷりな大きい瞳が年をとってもそのままです。また、この映画ではポアロの貴重な水着ショットも拝めます!スペインのマヨルカ島で撮影した、舞台となる避暑地も美しく撮られています。
個人的には、つい先日ライブDVDで大興奮したばかりなので、何ともいいタイミングでリリースされたAnthony Hamilton幻の音源。コレは嬉しいですね!彼のバイオによると、'93年に、Uptown Recordsと契約し、アルバムも完成しているはずなのですが、コレはそのときの音源でしょうか?それとも、'99年にはSoulifeというレーベルと契約しており、アルバム・タイトルからすると、その頃の音源なのかしら?内容の方はと言えば、メジャー・デビュー作「Comin’ From Where I’m From」以上に、枯れた激シブ声を堪能できる作品です。のっけから、愛臭味たっぷりのアコースティック・ソウル1でやられます。ホーンが効いたブルージーな6、Macy Grayと渋い歌声合戦を繰り広げる8、Sunshine Andersonのアルバムでも取り上げられていたスロー・グルーヴ9などなど、これがホントのニュー・アルバムだったとしても、十分通用するだろう内容です。21世紀のリアル・ソウルマン。やっぱり「本物」ですわ。
リージョナル・コードはフリー。
アンソニーのライヴばかりが見られると思っていたら、ドキュメンタリーを挟んでの85分、12曲。歌だけを選択することもできますが、何の字幕もつけられないまま、英語が聴き取れない人間が見続けるのはちょっと苦痛です。この点で、星1つ減点です。
それでも、アンソニーのDVD映像はこれだけしかないので、ライヴを見ること自体に価値はあります。
おまけ映像は、“Charlene”と“Comin’ from where I’m from”のミュージック・ヴィデオ。
ボーナスCDに関しては、トラック1のリミックスはオリジナルのイメージを損なわない範囲のリミックス。トラック2は、日本のアイチューンズ・ミュージック・ストアでは購入できないピアノ・アコースティック・ヴァージョン。アンソニーの歌声がメロウでソウルフル。トラック3、4はともに、ヴィデオと同じ場所、アトランタでのライヴですが、3が7分17秒、4が23分50秒と、明らかにヴィデオ・ヴァージョンより長いです。とても感動的なライヴ録音です。別の日の録音だったのかもしれません。正直に言って、DVD本体の内容のほうよりも、ボーナスCDの内容のほうにぼくは感動しました。
DVDもCDも、アンソニーの曲のなかで、“Charlene”と“Comin’ from where I’m from”が好きだというかたには、とくにオススメです。
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