日本生まれの法医学者トーマス野口が検死をした事件について、自身の見解を書いた本です。著名人の事件について書かれており、大変興味深いです。マリリンモンローやロバートケネディ、ジャニスジョップリンなどについても書かれています。面白い本だと思います。
インダストリアル色を強めた作風だが、サンプリングやコンピューターは使用していないので無機質さはない。バンドとしての上手さがある為、規則性や正確性を意識しているためモタリ感は極力抑えられているが演奏はタイトである。改めて聴きなおしているが、コイツら本当に上手い。リズム隊のタイトさといい、ギターの流れるような美しい旋律のソロやタイトなリフ。リマスターして再発しても売れるんじゃないかと思う出来映え。発売当時の評価も高かったと思うが、いいものは何年経っても変わらないですね。
英国生れで日本を始めとして各地で教職を勤め東南アジアで兼業作家となり、最近ヨーロッパで認められ人気を得た苦労人作家コッタリルの老検死官シリ先生シリーズ第一弾です。本書に初登場する探偵役のシリ・パイプーン医師は72歳で白髪頭に澄み切った緑色の目を持つ老人ですが、只者ではなくラオス国内で唯一の検死官です。彼は生意気に説教する若造の上司ヘン判事にも迎合せず、検死事務所に勤める二人の仲間、障害があるが解剖の腕は達者なグン君と頼りになる看護婦デツイと共に続々と運ばれて来る変死体の解剖に日々勤しんでいます。そんな中でダムで見つかった溺死人と大勢の人々と食事中に急死した婦人の死因に先生は強い興味を惹かれ、正義感に燃えて独自に調査を開始します。 シリ先生は夢の中で或いは起きている時でも不意に死者の姿が見えて来るという不思議な特技があり、彼らの訴える無念の思いを受け止めて鋭い洞察で謎を解明して見せます。本書の中盤で先生がカムアン県へ派遣され、モン族の部族民達と邂逅し悪霊ピーポープと対決するエピソードは完全に非科学的で合理的な説明は不可能ですが、読み進む内にそんな不満も消え失せ、幻想的な物語に魅せられて大きな満足感が得られました。事件の方は次第に権力の腐敗の匂いが漂って来ますが、それでも政府高官のシビライや国家警察のポーシー警部ら友人がシリ先生を頼もしく助けてくれて正義が機能する事に安堵の念を覚えます。ラスト近くで描かれる先生の亡き妻との感動的な秘話には、思わずほろりとさせられ人情に厚い先生の人柄を感じさせてくれます。ミステリーにファンタジーの要素を加味して、田舎の人々が醸し出す素朴でしみじみとした味わいだけでなくショッキングでスリル溢れる場面もあるという面白さ満点の小説に巡り合えて、とても幸福な時間が過ごせました。五作目まである続巻の紹介は未定との事ですが、ぜひともお願いしたいと思います。
2010年に聴いても見劣りするどころか、今やこれ程までにタイト且つ複雑でテクニカルでメロディアスな妥協なきスラッシュメタルを提供出来るバンドはどれ程いるだろうか。90年代以降シアトル系アーティストの台頭に伴いテクニカル色の強いバンドが淘汰され今や死に絶えてしまったといっても過言ではない。その後もハードコアやメロコアと必要以上のテクニックは無駄とされた。そろそろ聴きたいでしょう。これ程までにテクニカルで惚れ惚れするスラッシュメタルを。このCORONERは、80年代が生み出した貴重な財産であると改めて認識した。2ND、3RDは安価で手に入るので、チルドレンオブボトムとかアークエネミーとか好きな若い方、是非聴いて下さい。
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