リゾート開発のライバル会社に、それぞれ勤める彼と彼女、ビジネスの損得勘定の世界と恋愛の天秤の中で、二人の「心の揺れ動きの変化」に、いつのまにか引き込まれ、幸せな気持ちにしてくれます。
心を閉ざしていた彼女が、彼との会話を重ねるたびに、心を開いていく中で、彼女の「(あなたに)会えてよかった」の一言のための映画のように思えました。
海辺の美しい景色、映像的なカメラの動きも、素晴らしいものを感じました。 小田和正さんの音楽が、この映画を包み込むようにドラマチックです。
居酒屋の店主、なぎら健壱さんが、バッチリな雰囲気です。 津川雅彦さんの目ヂカラの演技に、圧倒されるものがありました。
1986年12月から1991年2月までのバブル景気、その直後の1992年2月に公開された映画なので、リゾート開発という設定に時代を感じました。 携帯電話が普及する前、自動車電話が珍しい頃です。
ラストシーンの歌「いつか どこかで」は、偶然の出会いを、必然の出逢いに感じさせてくれます。
この映画のキーワードは、冬子のセリフ”踊れるの?”だと思います。
出会ってまもなくの頃は、このセリフは小馬鹿にした感じで、2回目は親愛をこめた言葉になっていました。そのセリフだけで、彼女の心の動きが読み取れるというものです。
いわゆる評論家の人の評判はぼろくそでしたが、彼らにこのセリフの真の意味がわかっていないのでしょうね。
小田和正第一回監督作品
『部長、好きな女に男がいたことありますか?』 冬子に振り回されに突撃しながら、項垂れて寄った部長宅での一言。 鍵のペンダントだとか小道具がどーだ、ストーリーがどーだと当時バッシングは激しかったが、 俺にはとても好きな映画です。ベタさがいいのです。 もう二十年たつんだなぁ。 未だに他人事じゃねぇよ。
俳優陣が豪華で最後まで釘づけになりました。特に蒼井さんは今までにない役所でまた演技が役にピッタリで素晴らしかったです。好き嫌いはあるかと思いますが私は終始涙が止まらずDVDを購入してしまいました。
[ 2011.10.10にDISCASでレビューしたものを一部編集 ]
18年後とか不要だし、オオラスのシーンなど単なるアイドル映画と宣言してるような感じだし、もう一ランク下げたくなった位だ。 ミドルティーン位なら純愛で感動できるかも知れない。純粋な心って好いなぁ。優ちゃんは熱演してたけどそれが実ったかどうかは不明。乗馬シーンは実に巧いと思う。乗馬練習は大変だったみたいで、大怪我したんじゃないかと心配になるほどとんでもない落馬事故もあった位だ。幸い怪我は無く、落馬の原因も人ではなく、馬の放屁時の特殊な悪癖(屁をこく時、後脚同時に地面を蹴り上げる)のせいだったから、優ちゃんは受難だった。
(ここからは独り言みたいなものだが、時代劇のズラって上手に処理してもかぶってる感じが出ちゃう。ズラしてラブシーンって演者も辛いだろうなぁ。笑いを必死でかみ殺してるんじゃないかな。どうせなら自分の髪で剃髪束髪しても好い位の素晴らしい時代劇作って欲しい)
※レーティングは、A+,A,A->B+,B,B->C+,C,C- の9段階。
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