これ、リージョンフリーです。 ココではリージョン1になっていますが。 デッドが絶頂期ともいえる70年代のライブものですが、ライブ以外のシーンもあり、70年代の雰囲気が非常に伝わってくる作品です。あぁ、デッドヘッズってこんななんだな~って。ビデオでは収録されていないDisc2は95分もライブ、CMなどが入っています。 ビデオで持っていたけど、買い直したかいがあります。
グレイトフルデッドというと日本ではあまり馴染みのないバンドなのですが、 もしかしたらこんなクマは見たことないですか?
グレイトフルデッド デッドベア ビーンベア タイダイ ジェリー [TIE DYE Jerry] スター・レッド(T08 Star RED)
「見たことあるかも!」っていう人が多いんじゃないでしょうか。 これは彼らのグッズのひとつでマスコットキャラクターです。ビーンベアという名前で呼ばれてます。
このビーンベアだったり、Tシャツだったりというのはコンサート会場などで売られてます。 他のコンサートでも行くとよく売ってますよね?
で、これもよく見る光景だと思いますが、オフィシャルのグッズショップは もちろんあるんですが、会場前の道端で海賊版のTシャツだったりDVDだったりを 売ってたりしますよね。
普通はこういう海賊版業者というのは、バンドにとってはオフィシャルグッズの売上を 阻害するわけですから排除したり著作権侵害を主張したくなるものです。まあ当然。
でも、グレイトフルデッドは違いました。海賊版業者のなかでも本当にデッドが好きで (デッドヘッズという)、質の良い商品を作っている業者とは交渉して正規の業者として 販売することを許可してしまったりするのです。
えー!っというような話ですが、こうすることによって、デッドヘッズである業者は更に デッドのグッズを作って広めることになるので、結果としてより多くの人にデッドを知って もらう機会を増やすことになります。そしてその人達はデッドのコンサートにやってくる。 そしてファンになって、またさらに別の人にデッドが広まっていく…という構造が生まれてくるのです。
これって例えばFacebookのシェアだったり、Twitterのリツイートに似ていると思いませんか?
というようなことがこの本には色々書いてあります。つまり、この本は、グレイトフルデッドは今、 にわかに注目されているソーシャルのパワーを使ってビジネスするということを1960年代から やってきていて、彼らがどういうことをやったのか、というのを掘り下げていくことにより、 現代でビジネスする我々の参考になるのではないか、という本なのです。
内容としては10のレッスンがあります。挙げますと、こんなかんじです。
1. 戦略的インプロヴィゼーションをマスターせよ 2. 自らの価値観に従って実践せよ 3. 顧客に親切であれ 4. コンテンツをシェアせよ 5. ビジネス部族を形成せよ 6. インソース(内製)を実行せよ 7. イノベーションを継続せよ 8. リーダーシップを通じて変化せよ 9. 権限をシェアせよ 10.経験経済を有効に活かせ
グレイトフルデッドが40年以上にわたって行なってきた様々な試みについて非常によくまとまっています。
結局のところ、彼らはスタートアップ、ベンチャー企業だったのだろうと思います。 音楽業界のスタンダードからははずれたところで自らの音楽ビジネスをイチから 構築していったアントレプレナー、開拓者です。なので、この本に書かれている彼らの試みは、 現代を生きる起業家(僕も一応そうだったりするのですが)にも、とても参考になります。 いわゆるリーンスタートアップと呼ばれている手法にも非常に通じるものじゃないかと。
グローバル経済が進行しあらゆる商品がコモディティ化していくなかで、既存産業に乗っかったかの ような受託開発や受注生産のような受け身な仕事のしかたでは生き残っていけない時代になってきています。 エンドユーザと直接つながる、ファンになってもらう、ストーリーを共有するというのが重要だと 言われていますが、この本に書かれているのはまさにその実践といえるのではないでしょうか。
またパタゴニア、ザッポス、ハーレーダビッドソン、サウスウェスト航空、コカ・コーラなどと いった熱狂的ファンがいる企業についても言及されています。バンドでなく企業としての 具体的な取り組みがわかるのでとても参考になりました。
今なにかしらビジネスを動かしている人は、読んでおいたほうが良いと思います。
ものぐさな僕はコンサートに出かけることはほとんどないのだけど、全盛期のパープルやイーグルスとともにライブが観たいと思っていたのがデッド。CDはほとんど全部押さえているけど、生が見られないのなら映像でもいいから観たいとずっと願っていた。 そこへタイミング良く登場したのが本作。何でも元々77年に公開されていたそうだが、オマケもたっぷり付けてDVDで登場とあいなった。内容は言わずもがな。収録されたのは彼らが脂の乗り切っていた時期で、悪かろうはずがない。画質にやや物足りなさはあるが、時代を考えれば仕方ないだろう。これを観てますますライブを生で観たくなった。
80年代の「タッチ・オブ・グレイ 」のヒットでデッドを知ったのだが、その時は昔のロックグループのイメージしかなく、その後個々の代表作を聴いても今ひとつ彼らの魅力に引き込まれなかった。デッドの魅力を一言で語るのは難しいかもしれないが、最近自分も歳をとったせいなのか良い意味でのゆるい感覚が心地よくなってきて…。彼らがなぜジャムバンドとして評価されたのかがこれを観ればわかります。見始めると不思議な魅力に引き込まれ見続けてしまいます(ボーナス映像も楽しい)。40代以上の洋ロック好きのおじさんにおすすめします(一生つきあえますぞ!)。ジェリーを追悼しつつ、野外ライブにでも行ったつもりで、ビールでも飲みながらのんびりと鑑賞します。
ビッグジッパーのリュックを探していました そんな時に大好きなデッドベアから出ていて飛びつきました 挿し色のピンクがまたイイ! 五つ星にしたかったのですが まだ未開封なので控えめにしておきます
|