数年前ディカプリオの方じゃない昔のロミオとジュリエットのビデオを見て パーティー会場で歌い手(?)の男の人が歌を歌うシーンで、 声とメロディーがすごくキレイで感動しました。 ビデオで見た時日本語の訳が出ていて若い恋人達の歌でした。 結構探したのでこのサントラを見つけた時嬉しかったです。 CDの2番目に入っている「What Is A Youth」というとても短い曲です。
シェイクスピアの全作品の英語原文(アーデン版)と翻訳が180本も収録されています。 小田島雄志と坪内逍遥の全訳をはじめに、福田恒存訳19本、木下順二訳15本等などと、資料価値としてもこの上ないものとなっています。 ただ文章を収録しているだけなく、こんな機能もあります。例えば「お気に召すまま」の福田恒存訳で「ちょうど私の胸のあたり、思いの丈に届くくらい」と気の利いた台詞が出てきて気になったら、その台詞の部分をマウスで押すと、原文と他の方の訳がさっと表示されます。この場合、5人の方の訳が並びました。 そんなわけでこんな人類の財産・知恵の泉を手に入れないわけにはいかないでしょう?ここまでやってくれたら買うしかないです!
『ロミオとジュリエット』は、ジュリエットという「蕾が一気に開花して散ってゆく」(ヘーゲル)、その一瞬に圧縮された時間の力に圧倒される。ジュリエットの美しい科白、例えば「And palm to palm is holy palmers’ kiss こうして掌(たなごころ)を合わせ、心を合わせるのが聖なる巡礼の口づけです」(河合訳)等も素晴らしい。だが、この作品はジュリエットの純愛を際立たせるためであろうか、全編に卑猥な会話が溢れている。どうでもいい瑣末な箇所まで卑猥なニュアンスになっている。例えば、第二幕4場、通りをやってくる乳母と召使を見つけたロミオとマキューシオの会話。 「A sail, a sail!」「Two, two: a shirt and a smock. 」「船ぢゃ船ぢゃ」「二艘二艘。男襦袢(をす)と女襦袢(めす)ぢゃ」(逍遥訳)。「船は二艘。猿股に腰巻だ」(福田訳)。「二艘だ、パンツ号とパンティー号だ」(小田島訳)。「二隻、二隻だぜ、男と女」(松岡訳)。「二艘だ、二艘だ。シャツ号とシミーズ号だ」(河合訳)。比べてみると、福田訳と小田島訳は"意気込み"を感じさせる意訳だが、やや行き過ぎ。しかし松岡訳では物足りない。原文のshirtとsmockは、男用の下着のシャツと、女用の下着のシュミーズを意味する。「襦袢」と訳した坪内逍遥訳は見事。和服の下着「襦袢」はポルトガル語gibaoから作られた和製外国語「ジバン」だから、シェイクスピアの訳語として先祖帰りしたわけだ。そして、河合訳が逍遥以来百年の歴史を経て、原文を一番正しく再現していることが分る。 その他、河合の新訳は、この作品の科白が、幾通りもの異なった詩の形式になっていることを、脚注で説明している。これは作品の解読に非常に有益だ。
若かりし頃のデカプリオのロミオ&ジュリエット。kissing youに切なさを感じて泣けます(;_;) 映画を見てから雰囲気を味わいながら聞くのをおススメします。
CD4枚組・過去放送26回フル収録のうえ新録二枚分もあり値段の価値はあります。ロミジュリファン・声優ファンの方はぜひ。
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