数年前、ラジオを聴いていると、今まで聴いたことも無い アコーディオン曲が聞こえてきた。 すぐに演奏者をメモしてCDを購入。 それがこのアーティスト「牧田ゆき」との出会いである。
その彼女が二枚目のCDをリリースした。 禅語を思わせるタイトルと裏腹に、大変聞きやすい。 明らかに彼女はこのアルゼンチン由来の「チャマメ」という 音楽ジャンルを自家薬籠中の物としている。
「マイ・フェイバリット・シングス(コルトレーンと 聞き比べるのも一興)」「ジャンバラヤ」「八木節」 「ずいずいずっころばし」などのカバー曲も勿論だが オリジナル曲の数々は、私が未だ目にしていない アルゼンチンの草原が現前に現れる感覚を味わった。
すでにCDのプロモーションのコンサートは終えたそうだが 彼女の音楽を聞くことで、人生の引き出しが一つ増えます。 是非お聞きください。
いろんな少年少女が出てくる珠玉の短編集。 ノスタルジックな切なさが全体を漂い、シュールなものから題名の通りあからさまにもその時代を切り取ったものまでおいしいことこのうえなし。 オープニングとエンディングが加わった本書の読了感は一つの映画を見終えたあとのよう・・。 白黒主体の線の書き込みが、絵や構図のうまさに比例している。 意外にもCGも使用されていて驚かされた。
ラスト一話+後日談の構成です。
それまでの盛り上がりからすると少し尻すぼみな気もしますが、なるべくしてなったまとまりの良い終わり方です。まとまりが良過ぎて消化不良感が残ったせいか、何話かを費やしてその後の福神隊が描かれます。カバーに描かれる成長した彼らの姿は、それぞれに完成しているような、悟りを得ているような、どこか遠くに行ってしまった感じ。なので追っていくと、誰これ?という人が一人描かれてますが、これが後日談の中で「読者」として福神隊への接近を試みる主人公です。 舞い上がるようなハッピーエンドでもなく、読者と劇中人物を傷つける陰惨なバッドエンドでもなく、ただ時間が経過しただけでこれからも八福神の面々はそれぞれに人生があるということを予感させる、最終巻でした。 終わりで泣くタイプの漫画ではありませんが、もし自分に子どもが出来たら藤田和日朗を読ませた後で読ませたくなるような、実直なジュブナイルでした。
向田、もげろ。
帯に「タイム・スキップ・コメディー」とか「神の速度」とあって すごい速さで時間が進んでいく。
ハチャメチャな登場人物や設定 確かに「AI」を思い浮かべたけれど コメディーかと思えば特に笑えるところもなく じゃぁ泣きで攻めているのかといえば、泣けるところもなく。 ジャンルってなによ、って聞かれて「よくわからない」というのがしっくりくる変な漫画。 (一巻現在)(悪い意味ではなく) これからどうに続巻に続けるのかというのは興味がある。 ニーナとの思い出を軸に展開していくのなら、今回の話は長くて短い思い出話なのか。 それとも短編的に一巻ずつご主人が変わっていくのだろうか。 タイトル的に前者な気もするが、とにかく先が読めない。
「思い出話」って言う感じで、僕にはよくこの漫画のどこが面白いのかがわからなかった。 続巻に期待したいところだけど、たぶん買わないだろう。
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