意外にも他の方の評価がこぞって悪かったのに驚いた。 著者本人も、子供の写真付年賀状は『親以外誰も見たくないだろう』と言っているが、まさにこの本もそれだと思う。 世の中には自身に子が居ようが居まいが 見えない赤ちゃんを表現するそれら文章だけでメロメロになる人もいるのだ。 ならない方は申し訳ないが子供がキライか想像力が乏しいのでは…と思ってしまう。
著者は愛娘にあだ名をつけ、自身と夫が一番のファンだと記した。 以下ネタバレ単語だが、歩き始めの娘にヨチヨチドタドタ歩くなんて安直な表現は決してしない。 『餅がドリブルしてる』 この単語で目に浮かぶように想像が容易に出来た。 と同時にいつか自分にも子が出来たときこの本を再び読み返してみようと思う。 評価が一新されるか否か。そのときは私も著者のような『我が子の熱狂的ファン』になりたい。
2ページぐらいのエッセイ数本の後に、そのエッセイとリンクしてる内容の1ページのマンガが数本(8本ずつかな)、というチャプターがいくつか収録されている構成です。なので、マンガなしはちょっと・・という方でも瀧波ユカリのファンならば読んでおいて損は無いかなと。 「臨死!!江古田ちゃん」みたいにふざけているというよりはシニカルで冷静な文章に好感が持てました。 語り口がちょっと川上未映子に似てると思います。(川上未映子のエッセイは朝日新聞のファッションページ?の連載コラムでしか見たことないけれど)
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