正直、どの前田慶次郎利益が正しいのかは判りません。
ただ、私的には隆慶一郎氏の書く前田慶次郎利益が一番好きです。
文武両道、そのくせそれをおくびにも出さず、風の吹くまま気の向くまま、
海を渡るのもヒョイと。
ただ自分の思ったことを実行する。それが難しいのはいつの時代も同じこと。
それをしている手本としてこの本を読みました。
色デザインとも最高、超お気に入りです。歌舞伎者の気持ちになれます。
個人的に 1.通常加賀(華ゾーン) 6.リーチ時の曲 16.爛漫、雷光ゾーンの曲 目当てに買いました。 普段は他の演出の音や、すぐにリーチになってしまう為、単体では聞き辛い曲ばかりなので…
基本1分〜3分の曲ばかりなのですが、どれも風流というか詫び寂びのある曲が多いと思いました。 普通に聞いている何倍もいいクオリティで、何時でも何度でも聞けるのは嬉しい限りです。
賽の河原リーチ、カルロスリーチ、和平の使者もとても良い曲だと思います。 個人的には国士無双ボーナスの曲も欲しかった… ふへんの曲はあるので尚更残念です。 とはいえ、新規の曲はほぼ入っているのであまり不満はないのですが…
台から出る音より数倍いい音質ですので2,3気になった曲があれば、お手にとってみてはいかがでしょうか?
由緒ある「歴史群像」シリーズに、遂に前田慶次が登場、それも初見でわかるように表紙はもとより、中身においても漫画「花の慶次」の美麗イラストをふんだんに使っていて、隆慶一郎の原作だけでなく、マンガ・パチンコなどから興味をもった幅広い読者層を取り込もうというサービス精神が見て取れる。
内容構成でいうと、慶次郎に関して現存する資料や(伝)遺品などについての写真が豊富で非常に書籍としてはビジュアルが綺麗だ。関連して傾奇者への理解を促進するための、風変わりな鎧兜の写真紹介など、歴史初心者にも優しい配慮もある。
強いて言えば、逆に前田慶次郎その人にかんする記述や調査分析については、1500円という価格の割には薄いような印象も持ってしまう点があり、星は1つ減ずる。良い意味で、慶次に興味を持った初心者から、原作・漫画を読破した中級者には、ちょうどよい読みごなし感があると思う。
前田慶次=水戸黄門?, 2008/12/9 By DAI - レビューをすべて見る
大河ドラマに関連して前田慶次本も出ていますが、現時点ではこれが 最高の一冊だと思います。個人的に前田慶次に関しては金沢や米沢で 史料の収集をしたので、内容はそれほど目新しい発見はありませんで したが、途中の前田慶次の真の姿=水戸黄門のような挿し絵には驚か されました。
史料に関しても数多く挙げており、読みごたえも十分。前田慶次で 一冊にまとめたのはこの本が最初かと思いますが、雑誌などでも一 夢庵風流記の影響を抜けきれない論文が目立った中、そこから見事 に脱却した一冊だと思われます。その分、叔父の利家より年上だっ たり、武功が少なかったりと「花の慶次」のイメージで固めてしま った人には厳しい、目を覆いたくなるような一冊かもしれませんが。
連歌師「似生」としての活躍や、最後の地に関する考察が面白かった です。逸話もほぼ網羅しています(石山軍記の逸話が抜けてたような) し、子や孫についての記述もあります。資料としても活用できるし、 真実に近い前田慶次を知りたいのであればもっとも適した本と言えます。
「にいほった」というミスはどこなのか気づきませんでしたが、当然、著者のミス ではないと思います。ちなみに、同じ著者の直江兼続本のほうも大河がらみで出版 された中では秀逸な本です。
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