他の方も書かれている通り DISC2の1曲目にはチリノイズのような雑音が入っていてかなり気になりました。 チリノイズを意図的に入れるアーティストもいますが、そういった感じではないです。
この曲が入っている2005年のContact Specialを持っているので聞き比べてみましたが そちらの方にはそういったノイズは入っていませんでした。
まぁしかし、それを差し置いても、素晴らしいコンピレーションアルバムであることに変わりはないです。
身体中から宇宙への興味が湧き出す感じ
とりあえず浮き上がります。
きもちいい。
Mills のアルバムの中で段違いに傑作です。 なぜかというと、jeff mills の音楽はたいてい音色が魅力ないのですが、このアルバムの曲は全部、シンセサイザーのすごく音色がいいからです。
Gata、Dove@3:43、Zenith などは暗く、未来的でしかも叙情的でもある、とても美しい曲です。Derrick May の Wiggin に似た叙情です。リズムパートである、機械っぽい反復音すら、そのこもった暗さ(Wiggin にもそういう暗い反復音があります)で未来的な叙情をかもし出しているのです。これらの曲がアルバム全体の雰囲気をつくっていて、合間合間にグルーヴだけの激しい、しかし機械っぽい、未来っぽい曲が入る。で全体が統一された暗い、美しい未来的にメランコリックな雰囲気に覆われている。すごいいいです。アルバム全体の雰囲気が統一されているということはすごく魅力的なことです。
また B2F-7 などのグルーヴ曲はいくつものリズムを重ねていておもしろいです。
きれいなテクノに共通して、夏の夜に合う涼しい音楽です。
古くはスティーブ・ライヒや、クラウシュルツ、 ジョン・ケージなどクラシック界に置いて 一部の気鋭達によるアヴァンギャルドな試みとして 派生したミニマルミュージック。 (現代音楽とも言われる)
ジェフ・ミルズはその遺伝子を真に受け継ぎ、 現代テクノミュージックの核を担う名機606のビートと、 モンペリエ国立管弦楽団と共演する事によって 原点回帰を果たした。
プレーヤーによる故意な演奏上のズレを 脳的に捉え、快感を見出すといった クラシックミニマルの表現手法を忠実に守り、 更に進化させ壮大なスケール感を展開、そして、 昇華させる様は真に圧巻。
また、現代に置いて ミニマル/アシッドテクノの 現在進行形を把握し易い作品とも言える。
ミニマルとは何か、 その答えはクラシック界の気鋭なる現代音楽家が 脳的快感を追求した事に始まった。 ジェフはその脈々と受け継がれた スピリットをBLUE POTENTIALで体現し、 揺ぎない存在となった
ロケーションは南フランスのユネスコ遺産、 ポン・デュ・カール水道橋の ユネスコ指定20周年記念イベント。
幾重にも重なる壮大でドラマチックな音の洪水は 歴史的な水道橋のたもとを流れリスナーに感動を与える。 時空を1本のシールドで繋いだ名作。
DJミックスだけで四つも収録。 各45分前後。 これだけでも全部で180分以上!!
これにミルズもインタビュー(35分)とかメイキング(これはオマケ)とかつく お買い得すぎるだろッ!!。
もし、ミルズが好きなら…どんな無理をしてでも手に入れるべき。 リビングをフロアに出来る。 ガンガンいけるし、心を落ち着けることも出来る。
そして、マルチアングル。 ミルズのプレイをがっちりと観ることができる。 凄い超絶テクだ。 神業をなんの飾りも無くばっちり収めてある。 ガン見してしまった…。 どっかのライナーにミルズのプレイを‘外科手術をする名医のように精密で冷静な作業’といった感じで書いていたが…ホントだ!
以下ジャケットより転記
『略〜三台のターンテーブルを自由自在に使いこなし、パワフルかつ高度なテクニックを駆使したJEFF MILLSのDJミックスをこれまでになかったマルチアングルで映し出す。(中略)〜DJテクニックの教則映像としても有効である。』
教則って… あんな神業マネできんの?
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