井上靖の自伝的小説、別言すれば私小説なので、点が甘くなる。
もっとも私は、主題である母親のあれこれ（といっても、「東京タワー」と同じ樹木希林というキャスティングに安易さを感じるのだが）よりも、流行作家でかつ純文学作家でもある井上の、美しい娘がいて軽井沢に別荘があって、一日にたくさんのファンレターが来るという豪華な生活にあこがれをもって観るというはなはだ不純な観方をしてしまったのだが、逆に言うならばそこに反感を覚える人もいるのじゃないかと余計な心配もしてしまったのであった。
タレント本書評家という訳のわからない肩書きを持つ吉田氏ですが、その名に恥じぬ仕事ぶりです。とにかくタイトルの通り内容が濃すぎます。読者はインタビューされている有名人達のパブリックイメージを増幅させられ、時には覆させられる事に驚くでしょう。 濃すぎて全員読みきれていませんが、圧巻は中山一也と倉本聰との会話のくだり。立川談志のイリュージョンも飛び越えてます。とにかく面白すぎて痺れるトークの連続。 星4つの意味は注釈にイマイチ面白みに欠けたこと。吉田氏の注釈はいつも茶化しが多く楽しみの一つだが、今回は割りと普通の注釈が多い気が。まあ対象の人物の人間関係が危なすぎて仕方ないんだけど。 インタビューされてる有名人に興味を持っている方、サブカル指向な方は当然楽しめますが、本当はゴールデンタイムのテレビなんかを今時楽しんでるような、俗に言う「普通の人々」にこそ読んでもらいたい本です。個人的には真木蔵人の独特の喋り方を活字におこしてもらっただけでお腹一杯な一冊です。読め！である。
かなり前ですが、おなじＣＬＩＣがでたとき買い求めました。
長らく使っているうち、少し緩んできたので新しく買い求めました。
海外へ出たとき、友人たちが羨ましそうでした。
値段も安くなり，なんだか軽いみたいです。
気持ちが軽くなりました。今まで考えなかった事を考えることの難しさ。頑張らないであきらめない。どんな事にも必要な事だと、ありがとうございました。
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